米軍のB2ステルス爆撃機グアムへ、イラン・イスラエル紛争
両国の衝突が2週目に入り、中東の緊張が劇的に高まる中、トランプ米政権は複数のステルス戦略爆撃機B2をグアムに送った。
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イスラエル国防軍は21日、イラン南西部にある「ミサイル発射装置を保有する軍事施設」に対する空爆を完了したと発表した。
それによると、空軍の戦闘機は探知および航空情報収集に使用されるレーダー探知システム施設やその他施設を攻撃したという。
両国の衝突が2週目に入り、中東の緊張が劇的に高まる中、トランプ米政権は複数のステルス戦略爆撃機B2をグアムに送った。
トランプ(Donald Trump)大統領は2週間以内にこの紛争に関与するかどうかを決定するとしている。
B2は世界で最も強力な戦闘機とされ、核弾頭を最大16発搭載できる。米軍が現在運用するB2は20機とされる。
イスラエルは地中深くにあるイランの核施設を破壊するために、米国製の地中貫通型爆弾(バンカーバスター)を必要としている。
B2はその中で最も強力とされるGBU57の使用を米側に求めているようだ。
専門家によると、GBU57を搭載できる航空機はB2のみ。その重量は約14トンとされる。
ABCニュースは情報筋の話しとして、複数のB2が米本土の基地からグアムに向かっていると報じた。
それによると、B2はそれ以上の命令を受けていないという。
イスラエル軍は先制攻撃に踏み切った理由について、▽イランが核兵器保有を推進していること▽数千発の弾道ミサイルを保持していること▽中東各地の代理勢力への武器と資金の提供を挙げ、これらの脅威を取り除くことと説明している。
国際原子力機関(IAEA)によると、イランは5月時点で60%の濃縮ウランを408.6キログラム保有している。
<ウラン(U-235)の濃縮度>
▽0.7%:標準
▽2~5%:原子炉燃料(軽水炉用)
▽3.67%以下:イラン核合意の規定値
▽20%以上:高濃縮ウラン
▽90%以上:核兵器用