ベネズエラ当局が拘束していた複数のアメリカ人を解放=米国務省
この動きは、今月初めの米軍によるマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領拘束作戦に続くものであり、米ベネズエラ間の緊張関係が続く中で起きた。
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米国務省は13日、南米ベネズエラで拘束されていた複数の米国人が釈放されたと発表した。同省は声明で「ベネズエラで拘束されていた米国人の釈放を歓迎する」とし、暫定政権による措置を「正しい方向への重要な一歩」と評価したが、具体的な人数や対象者の身元は明らかにしていない。報道によると、13日に4人がまとめて釈放され、別の1人が12日に解放されたという情報もある。
この動きは、今月初めの米軍によるマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領拘束作戦に続くものであり、米ベネズエラ間の緊張関係が続く中で起きた。議会議長は先週、マドゥロ排除後の和平のジェスチャーとして、同国内のベネズエラ人および外国人収監者の「相当数」を釈放すると発表していた。これに関連し、ベネズエラの人権団体は政治的な理由で拘束されていた56人が解放されたと報告する一方、政府側はその数をはるかに多い400人を釈放したと主張している。ただし、公式発表には透明性が欠け、釈放された政治犯の詳細や時期を明らかにしていない点が批判されている。
米国とベネズエラは長年にわたり関係が冷え込んでおり、政治的・外交的緊張が続いていた。これまで両国の間で拘束者の釈放は稀で、両国は過去にも相互に拘束者を解放する交換条件を巡る協議を行ってきた。例えば2025年7月には米国がエルサルバドルに送還した移民と引き換えに、ベネズエラが国内に収監していた10人の米国市民と永住者を解放した例がある。
今回の釈放は、米国による強硬な軍事作戦とその後の政治的な動きの中で実施された。トランプ政権は拘束された自国民の安全確保を優先課題としており、釈放をめぐる交渉や圧力を続けていたとみられる。一方、ベネズエラ政府は国際的な批判や国内の圧力に対応する形で、政治犯や外国人収監者の処遇見直しを進めているとの見方も出ている。
米国内では今回の釈放を歓迎する声がある一方、政府が発表した情報の不十分さを懸念する声もある。人権団体や家族は、今なお拘束されている米国人やその他収監者の状況についての明確な情報提供を求めており、今後の外交交渉や政府間の対話が注目される。
今回の一連の動きは、米国とベネズエラの関係改善に向けた局面の一つとなる可能性があるが、詳細不明な点も多く残っている。国務省は引き続き釈放された米国人の帰国支援や、さらなる拘束者の解放に向けた取り組みを進めるとしている。
