米イラン攻撃、共和党員の多くがトランプ氏を支持、民主党は説明求める
トランプ政権が今回の軍事行動に関して議会全体への事前説明を欠いたことが、民主党の強い反発の主要因となっている。
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米国とイスラエルによるイランへの大規模攻撃を受け、米連邦議会で与野党から反応が噴出している。今回の攻撃はトランプ(Donald Trump)大統領が先に一部の議会指導部にのみ事前通知・実施したもので、多くの共和党議員が支持を表明している一方、民主党側は詳細な説明と議会承認を求めて強く反発している。
共和党のスーン(John Thune)上院院内総務はトランプ氏の行動を支持し、米軍の勇敢さを称賛した。サウスカロライナ州選出のグラム(Lindsey Graham)上院議員もX(旧ツイッター)で、「世界最大のテロ支援国家の終焉が近い」と述べ、イラン人民の解放につながるとの見方を示した。共和党のメイス(Nancy Mace)下院議員はイラン政権が多数の自国民を殺害したとの主張を挙げつつ、専制国家への警告を強めるべきだと発言している。これらの声はトランプ政権による軍事行動を積極的に評価する共和党内の立場を反映している。
一方、民主党はトランプ政権による攻撃の正当性と議会手続きの欠如を強く問題視している。シューマー(Chuck Schumer)上院院内総務は、戦争権限法に基づき迅速に議会を召集し、トランプ氏の権限を制限する決議案を可決すべきだと訴えた。また民主党の他の議員も戦死した友人を引き合いに「国民に説明も正当化もないまま若者が死ぬべきではない」と語っている。フロリダ州選出の下院議員は「透明性と議会監視が必要な重大な局面だ」として、政権による完全な説明を要求した。
興味深いことに、民主党内からも全面的な批判だけでなく、支持やトランプ氏の決断に一定の理解を示す声も出ている。ペンシルベニア州選出のフェッターマン(John Fetterman)上院議員はトランプ氏の行動を「地域に真の平和をもたらす正しい動き」と評価し、米軍とイスラエルを称賛するコメントを投稿した。このような見解は民主党内でも一枚岩ではない現状を表している。
トランプ政権が今回の軍事行動に関して議会全体への事前説明を欠いたことが、民主党の強い反発の主要因となっている。民主党指導部は議会を召集し、戦争権限関連の決議案を成立させることで、大統領の戦争権限を制限しようとしている。しかし、共和党が多数を占める議会でこれを実現できるかは不透明である。与野党双方から出ている意見は、外交・安全保障政策を巡る深刻な意見の隔たりと、議会と行政間の権限をめぐる根本的な対立を映し出している。
