ヘラジカハンター2人、落雷で死亡 米コロラド州
遺体は7日間にわたる捜索の末、9月18日に発見された。
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米コロラド州とニューメキシコ州の国境近くで男性2人の遺体が見つかった事件について、捜査当局は23日、2人が雷に打たれて死亡したことを確認した。
2人はヘラジカ猟で現場に入り、その後連絡が取れなくなった。
コロラド州コネホス郡の検視官はABCニュースの取材に対し、「2人がいた近くの木に雷が落ち、その衝撃で死亡した」と語った。
遺体は7日間にわたる捜索の末、9月18日に発見された。
検視官によると、雷は木を伝って2人に当たったという。
2人の家族は9月13日に捜索願を出していた。
落雷時に木のそばにいることが危険とされるのは、木が避雷針のような役割を果たすためである。雷は大気中の電位差が大きい場所を通って地面に放電するが、高く突き出た物体は周囲よりも電界が集中しやすく、雷の通り道となりやすい。木は特に湿気を含んで導電性が高いため、落雷を受ける確率が高い。
木に雷が落ちた場合、その電流は幹や枝を通じて一気に地面に流れ込む。このとき近くにいる人間の体も電流経路の一部となる可能性があり、感電による心停止や重度の火傷を引き起こす危険がある。また、木の内部の水分が急激に加熱・膨張して爆発的に裂け、破片が飛び散ることもある。さらに、木の根元付近には「地表電流」と呼ばれる強い電流が地面を伝わって広がるため、木の下や近くに立っている人は感電のリスクを免れない。
以上の理由から、落雷が予想される際には木の下で雨宿りをするのは極めて危険であり、広い場所では木から離れてしゃがみ、できる限り低い姿勢で身を守ることが推奨される。