◎この男は先月、同州ミネアポリスのシナゴーグに複数回電話をかけ、銃撃すると脅迫したとされる。
米ミネソタ州在住の21歳の男がシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)を襲撃すると脅した疑いで逮捕された。警察が5日、明らかにした。
それによると、この男は先月、同州ミネアポリスのシナゴーグに複数回電話をかけ、銃撃すると脅迫したとされる。
このシナゴーグは先月11日、脅迫電話を複数回受けたと警察に相談していた。
警察は3日、市内をパトロールしていたところ、「銃を持った男がシナゴーグの外にいる」という通報を受け、現場に急行。男は現場から逃走したが、翌日逮捕された。
ミネアポリス警察の署長は5日の記者会見で、「この地域に住むユダヤ教徒を含むすべての市民の安全に生活する権利を侵害することはできない」と語った。
署長によると、逮捕された容疑者は脅迫電話をかける際、アプリを使って声を隠していたという。
警察は容疑者の身元を公表しておらず、通報時に容疑者が所持していたとされる銃も回収していない。
容疑者は威力業務妨害、銃器の不法所持、テロ未遂に問われる可能性がある。警察によると、容疑者と反ユダヤ主義を結びつける証拠は見つかっておらず、現時点でテロを計画していたと結論付けることはできないという。