ミツバチの巣箱積んだ大型トラックが横転 米ワシントン州
ミツバチは食料供給に不可欠な存在であり、野菜、ナッツ、ベリー、柑橘類など、100種類以上の作物を受粉している。
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米北西部ワシントン州で5月30日、約2億5000万匹のミツバチを積んだ大型トラックが横転し、警察が緊急出動した。
ワットコム郡保安官事務所によると、カナダ国境に近い市道で午前4時頃、約3万1750キログラムのミツバチの巣箱を積んだトラックが横転したという。
ABCニュースは当局者の話しとして、「運転手はカーブをうまく曲がり切れず、タイヤが溝に落ち、横転したとみられる」と報じた。
運転手にケガはなかった。
警察官、保安官代理、郡の公務員、複数のミツバチ専門家が現場に駆けつけ、ミツバチの救助作業を開始した。
一部の巣箱を積んだコンテナは破損し、ミツバチが飛びだした。
ワットコム郡保安官事務所は声明で、「ミツバチを2日以内に巣箱に戻し、女王蜂を保護するために働いている」と述べた。
ミツバチは食料供給に不可欠な存在であり、野菜、ナッツ、ベリー、柑橘類など、100種類以上の作物を受粉している。
国連によると、ミツバチの数は殺虫剤、寄生虫、病気、気候変動の影響で減少し続けているという。
国連は2018年、ミツバチの窮状を世界に伝えるため、5月20日を「世界ミツバチの日」に制定した。