▽共和党は昨年末、政府機関閉鎖を回避する「つなぎ予算」法案を巡る内紛で混乱に陥り、多くの議員がジョンソン氏のリーダーシップに懸念を表明した。
米連邦議会の第119会期が3日から始まり、共和党のジョンソン(Mike Johnson)下院議長が紆余曲折の末、下院議長に再選された。
ジョンソン氏はトランプ(Donald Trump)次期大統領の支持を受け、土壇場で保守強硬派の支持を得ることに成功した。
最後までジョンソン氏の再選に反対した2人の共和党議員はトランプ派との活発な議論の末、翻意した。
ジョンソン氏は宣誓の際、トランプ氏の「アメリカファースト」アジェンダを実行に移すと誓った。
「米国民はこれまでのビジネス慣行を拒否し、現状を打破するよう求めている。我々は彼らの呼びかけに従わなければならないし、従うつもりだ...」
共和党は昨年末、政府機関閉鎖を回避する「つなぎ予算」法案を巡る内紛で混乱に陥り、多くの議員がジョンソン氏のリーダーシップに懸念を表明した。
バイデン(Joe Biden)大統領はこの期限を過ぎた12月21日に法案に署名。共和党内で混乱が広がる中、ギリギリのところで閉鎖を回避した。
ジョンソン氏は3日朝、議会議事堂に入り、10数名のトランプ派議員と対面した。
ジョンソン氏は前日、事務所で反対票を投じる可能性のある議員たちと面会し、議会の運営に自信を示したが、「最初の投票で支持を得られなかった場合はどうするのか?」という記者の質問を一蹴した。
投票が始まる数分前、ジョンソン氏は予算や財政責任に関する新たな公約を示し、懐疑的な同僚議員を満足させようとした。
投票が始まると、態度を保留していた数人がジョンソン氏に投票した。
しかし、保守強硬派の3人が投票を保留し、名前を呼ばれても投票しなかったことから、一気に緊張が高まった。
その後、3人が首を横に振り、ジョンソン氏の再選は遠のいたように見えた。
ジョンソン氏らによる説得は数分続き、3人は最終的に翻意し、ジョンソン氏を支持した。
ジョンソン氏はトランプ派の意見をまとめながら複数の難題に対処する必要がある。