◎ペンス氏は敬虔なキリスト教の保守派であり、2024年の混み合った共和党予備選に立候補した。
米国のマイク・ペンス前副大統領(Getty Images/AFP通信)

米国のペンス(Mike Pence)前副大統領が7日、アイオワ州で2024大統領選キャンペーンをスタートさせ、元上司を厳しく非難した。

共和党予備選の主要候補はトランプ(Donald Trump)前大統領、フロリダ州のデサンティス(Ron DeSantis)知事、そしてペンス氏の3人に絞られる予定だ。

ペンス氏は演説で、「トランプ氏は合衆国憲法に不誠実であり、保守的な価値観を放棄している」と語った。

トランプ氏とペンス氏が予備選で激突するのは初めて。二人は2016年の大統領選でタッグを組み、民主党のヒラリー陣営に勝利した。

ペンス氏は2021年1月の連邦議会襲撃事件について、「トランプ氏の主張は誤りであり、合衆国憲法を無視して選挙結果を覆すことができると信じていた」と指摘した。「国民はあの日、トランプ氏が私に言ったこと、私と憲法のどっちを選ぶのかと要求したことを知る権利があるのです...」

ペンス氏はトランプ氏を非難し、「有権者を、合衆国憲法を、保守的な価値観を、この国を裏切ることはできない」と語った。「私はトランプ氏ではなく憲法を、あなたたち有権者を選びました...」

さらにペンス氏は1月6日のトランプ氏の行動を糾弾し、公職に就くべきではないと断じた。「憲法より自分を優先するような人は大統領になるべきではないと信じています...」

「そして、憲法より自分を優先するよう誰かに頼んだ人は、二度と大統領になるべきではありません!」

ペンス氏は再選を目指すバイデン(Joe Biden)大統領について、「意見が対立しても、親切と尊敬を持って相手と接するという米国の基本的な価値観を持っていない、とんでもない指導者」と批判した。

演説の大部分はトランプ氏との意見の相違に焦点を当てていたが、もう1人のライバルであるデサンティス氏への攻撃も忘れなかった。

ペンス氏はデサンティス氏がウクライナへの支援を見直すべきと発言したことについて、「トランプ氏を含む大統領の座を狙う者たちは、世界の舞台における米国の伝統的な役割(世界の警察官)を放棄しようとしている」と批判した。

ペンス氏は敬虔なキリスト教の保守派であり、2024年の混み合った共和党予備選に立候補した。

6日には前ニュージャージー州知事のクリスティ(Chris Christie)氏が。7日にはノースダコタ州知事が参戦を表明した。

ロイター通信の先月の世論調査によると、ペンス氏の支持率は5%。トランプ氏は44%だった。

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