◎ペンス前副大統領は常にトランプ前大統領に忠実だったが、1月6日の暴動に関しては意見が合わなかったと示唆した。
6月3日、ニューハンプシャー州マンチェスターの夕食会で演説したマイク・ペンス前副大統領は、1月6日のDC議会議事堂襲撃に関してドナルド・トランプ前大統領と意見を一致させるかどうかは分からないと述べた。
トランプ前大統領は暴動を扇動した罪で弾劾裁判にかけられたが、無罪を勝ち取っている、しかし、民主党は新たな調査委員会を立ち上げ、暴動の真実を必ず公にすると誓った。
共和党の夕食会でヘッドライナーを務めたペンス前副大統領は、「ジョー・バイデンの勝利を覆す権利は私にはない」と述べ、1月6日の事件の内幕を少しだけ語った。「1月6日はアメリカ合衆国議会議事堂の歴史の中で最も暗い日になりました。しかし、議会警察と連邦執行機関の迅速な行動のおかげで、暴力は鎮圧されました」
「その日、私たちは大統領選挙の投票を集計する議会を招集し、合衆国憲法に基づき、義務を果たしました...ご存じのように、その日、私とトランプ大統領は何度も電話で話しましたが、顔を合わせることはなく、暗黒の1月6日は暴動に発展しました」
ペンス前副大統領は常にトランプ前大統領に忠実だったが、1月6日の暴動に関しては意見が合わなかったと示唆した。一部の共和党員も1月6日の暴動に関してはトランプ前大統領を非難しているが、その他の大多数は結束を維持している。
ペンス副大統領は演説の中で数回トランプ前大統領を称賛し、バイデン政権に話題を切り替えた。「私はアメリカ人を傷つける民主党と左翼メディアを許しません。彼らの行いを許せばアメリカは分断されます。民主党と左翼メディアは私たちの注意を上手くそらし、社会主義アジェンダを推進し、アメリカを切り裂くでしょう」
ペンス前副大統領は、「バイデンはフランクリン・D・ルーズベルト以来最もリベラルな大統領になった」と非難した。「ジョー・バイデンは福祉国家を構築するために国債を発行し、コロナ法で借金を重ね、いわゆるインフラ法案でアメリカを立て直すと主張しています。私はもう十分だと断言します。共和党は社会主義者からアメリカを取り戻すために立ち上がります」
ペンス前副大統領はアメリカの歴史を知ることで人種差別を批判し、法改正に結び付けようとする民主党のやり方に反対した。一部の共和党員は、「アメリカは人種差別国家」「アメリカは人種差別の歴史の上に立っている」などという批判的思考は新たな分裂と差別を引き起こすと主張している。
「アメリカは人種差別国家ではありません。左翼はアメリカは人種差別国家だと主張し、改善しなければならないと言いますが、それは大きな間違いです。一部の州の学校は人種差別に関する学習自体を禁止し、称賛を集めています」
ペンス前副大統領は現在、ヘリテージ財団と青年アメリカ財団の上級研究員として働く傍ら、各地で精力的に募金活動を行っている。現地メディアによると、ペンス前副大統領は来週、共和党のケビン・マッカーシー下院少数党首が主催する別の募金集会でもヘッドライナーを務める予定だという。
2024年の大統領選挙への出馬を示唆しているマイク・ポンペオ前国務長官も各地で募金活動を行っており、まもなく保守的なフォックスニュースとの専属契約にサインすると伝えられている。