メキシコ、トマトに最低輸出価格を設定、トランプ関税受け
米国内で消費されるトマトの3分の2がメキシコ産である。
.jpg)
メキシコ政府は10日、トランプ米政権がメキシコ産トマトに17.09%の輸入関税を課したことを受け、生産者を保護するため、トマトに最低輸出価格を設定したと発表した。
トランプ政権は先月、メキシコ産生鮮トマトに対する反ダンピング(不当廉売)調査を一時停止する合意から離脱し、その大半に17.09%の関税を課すと発表。8月8日に発動した。
新たな価格ルールは輸出分にのみ適用され、輸出量や最大価格に制限は課されない。
政府は声明で、市場の状況に応じて年1回またはそれより早く価格を見直す方針であると明らかにした。
1キログラム当たりの最低輸出価格はチェリートマトとグレープトマトが1.70ドル、ロマトマトが0.88ドル、丸型トマトが0.95ドル、茎付き丸型トマトが1.65ドルに設定された。
カクテルトマトやヘリテージトマトなどの他の品種は1.70ドルとなっている。
公式統計によると、メキシコは昨年、33億ドル相当のトマトを輸出した。
両国はメキシコ産トマトの輸出を規制し、不公正な競争に関する米側の懸念に対処するため、1996年に初めていわゆる「トマト合意」を締結した。
この合意は反ダンピング調査を回避し、関税をめぐる対立を終わらせるため、6年前に更新されていた。米国内で消費されるトマトの3分の2がメキシコ産である。