▽米政府は先月末、メキシコ当局がスクリューワームハエ症(蠅蛆症)の感染予防対策を強化しない場合、メキシコからの家畜輸入を制限する可能性があると警告していた。
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メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は11日、米国がメキシコ産牛、馬、バイソンの輸入を一時停止すると決定したことについて、「受け入れられない」と表明した。
ロリンズ(Brooke Rollins)米農務長官は前日、スクリューワームハエ症(蠅蛆症)の侵入を防ぐためにメキシコの生きた牛、馬、バイソンの輸入を直ちに停止すると発表した。
スクリューワームハエ症はハエの幼虫が皮膚や組織に寄生し、組織を破壊することで感染する病気。主に動物(特に家畜)が感染し、ヒトが感染することもある。
米政府は先月末、メキシコ当局がスクリューワームハエ症の感染予防対策を強化しない場合、メキシコからの家畜輸入を制限する可能性があると警告していた。
メキシコ農水省はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「我々はこの一方的な措置に同意していないが、輸入停止は15日間維持される予定である」と述べた。
しかし、米農務省はこの措置を1カ月単位で更新するとしている。
シェインバウム氏は定例会見で、「農相はこの問題でロリンズ氏と話しを、輸入停止を15日間にするよう提案した」と明らかにした。
またシェインバウム氏は「この措置がすぐに解除されることを願っている」と述べた。
米国はメキシコでスクリューワームが発見された後、24年11月下旬に家畜の輸入を停止。農務省はその後、家畜の健康状態を評価する新しいプロトコルに基づき、2月に制限を解除していた。