メキシコ大統領「米国の軍事介入ない」麻薬カルテルに軍事力行使か
ニューヨーク・タイムズ紙は8日早朝、トランプ大統領が特定のラテンアメリカの麻薬カルテルに対して軍事力を行使するよう国防総省に指示する命令に署名したと報じた。
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メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は8日、米国が麻薬カルテルと戦うために軍事介入する可能性があるというメディア報道を受け、米兵がメキシコ領内に入ることはないと言明した。
ニューヨーク・タイムズ紙は8日早朝、トランプ(Donald Trump)大統領が特定のラテンアメリカの麻薬カルテルに対して軍事力を行使するよう国防総省に指示する命令に署名したと報じた。
シェインバウム氏は定例会見で、「メキシコ政府はこの指令について通知を受けているが、それは米軍がメキシコ領土で活動することを意味するものではない」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
トランプ米政権は2月、メキシコに拠点を置く世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルなど、中南米の8つの麻薬カルテルを外国テロ組織に指定。今月初めにはシナロア・カルテルの一派であるロス・チャピトスも外国テロ組織に指定した。
トランプ氏は移民と合成麻薬フェンタニルによる「脅威」を理由に、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく国家非常事態を宣言。南部のメキシコ国境に軍を展開し、軍用機で不法移民を送還するなど、様々な移民対策を導入している。