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米オハイオ州上空で火球爆発、隕石ハンター熱狂「一攫千金」


端は3月17日午前、上空を横切った強烈な火球現象である。
隕石のイメージ(Getty Images)

中西部オハイオ州で、地球に落下した巨大な隕石の破片を探す動きが広がっている。発端は3月17日午前、上空を横切った強烈な火球現象である。推定約7トンの宇宙岩石が大気圏に突入し、爆発・分解したことで、広い範囲に破片が降り注いだ可能性が指摘されている。

この隕石は時速約7万キロ以上という高速で地球に接近し、大気との摩擦で発光しながら進入した。最終的にはオハイオ州北部、メダイナ郡の上空で空中爆発を起こしたとみられる。爆発に伴う衝撃波は地上にも達し、建物が揺れるなどの現象が報告された。突然の轟音に驚いた住民が警察に通報する事態にもなり、事故や爆発事件と誤解される場面もあった。

このような昼間に観測される明るい火球は珍しく、「デイタイム・ファイアボール」と呼ばれる。専門家によると、今回の爆発エネルギーはTNT火薬数百トン規模に相当する可能性がある。通常、隕石の多くは大気中で燃え尽きるが、今回のように質量が大きい場合、燃え残った破片が地表に到達することがある。

こうした背景から、落下が推定される地域では住民や隕石ハンターが捜索に乗り出した。自宅の庭や道路脇、畑などを歩き回り、黒く焼けたような石を探す人々の姿が見られる。実際に、ガレージ付近で小さな黒色の石を発見したという住民もおり、表面の溶融痕や独特の質感から隕石の可能性があるとみている。発見した石は慎重に保管され、専門家による分析を待つケースも多い。

州外から訪れた愛好家も少なくない。隕石収集は専門的な趣味として知られ、希少な標本は高額で取引されることもある。今回の捜索に参加したコレクターの中には、すでに複数の候補物を見つけたと語る者もおり、「博物館に展示できる価値がある」と評価する声もある。ただし、見つかった石が本当に隕石かどうかは、成分分析などを経て初めて確認されるため、現時点では断定できない。

科学者にとっても今回の事例は重要である。隕石は太陽系形成初期の物質を含むことがあり、内部構造や化学組成を調べることで宇宙の歴史に関する手がかりが得られる。特に落下直後に回収された新鮮な試料は研究価値が高いとされる。

今回のように昼間でも広範囲で目撃され、さらに人口の多い地域近くに破片が落下したとみられるケースは稀である。そのため一般市民の関心も高く、SNS上では目撃情報や写真が相次いで共有された。今後、正式な鑑定結果が出れば、発見された石の正体が明らかになる見通しだ。捜索と検証の動きはしばらく続くとみられる。

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