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米テキサス州保健当局、麻しん(はしか)の流行終息宣言

この流行は過去40年で最大規模となり、762人が感染、子供2人が死亡した。
2025年3月1日/米テキサス州、麻しんワクチン接種の様子(AP通信)

テキサス州の保健当局は18日、同州内における麻しん(はしか)の流行が終息したと宣言した。

この流行は過去40年で最大規模となり、762人が感染、子供2人が死亡した。

テキサス州保健サービス局(DSHS)によると、新規感染者が42日以上確認されなかったことを受け、流行の終息を宣言したという。

同州では1月下旬、西部のゲインズ郡で麻しんのクラスターが報告された。この地域は州内で最もワクチン接種率が低い地域の一つであった。

州内の感染者は計762人。そのうち3分の2以上が子供で、約100人が入院した。

テキサス州と隣接するニューメキシコ州でもワクチン未接種の成人が死亡した。

疾病対策センター(CDC)によると、全米の40州で麻しん患者が確認され、総数は18日時点で1350人を超えた。24年通年の感染者は285人であった。

麻しんは「麻しんウイルス」によって引き起こされる急性の全身感染症。ウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強い。

免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染すると一生免疫が持続すると言われている。

CDCによると、感染者の92%がワクチン未接種者または接種状況不明者である。

米国の麻しん感染者は先月過去最多を更新。その後も増加し続けている。

CDCはワクチンを2回接種することを推奨しており、1回目は生後12カ月から15カ月、2回目は4歳から6歳の間に接種できる。

CDCによると、1回接種で93%、2回接種で97%の麻しん予防効果があるという。

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