米国で麻しん(はしか)感染急増、900人超える 2026年2月
この1週間で177人の新規感染が報告され、総数は910人に達している。
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米国における麻しん(はしか)の感染者数が900人を超え、少なくとも24州で症例が確認された。疾病対策センター(CDC)が13日付の最新データで発表した。
それによると、この1週間で177人の新規感染が報告され、総数は910人に達している。感染が確認された州にはアリゾナ、カリフォルニア、コロラド、フロリダ、ジョージア、アイダホ、ケンタッキー、メイン、ミネソタ、ネブラスカ、ニューヨーク、ノースカロライナ、ノースダコタ、オハイオ、オクラホマ、オレゴン、ペンシルベニア、サウスカロライナ、サウスダコタ、ユタ、バーモント、バージニアなどが含まれている。
CDCは全体の約94%がワクチン未接種者または接種歴不明者で、接種歴が1回だけの患者が2%、2回接種済みの患者は3%にとどまっていると報告している。年齢層では19歳未満の患者が大部分を占め、入院率は約3%となっている。
麻しんは非常に感染力が強いウイルス性疾患で、発熱、咳、鼻水、結膜炎といった初期症状に続き、口腔内に白い斑点が現れることがある。適切なワクチン接種によって高い予防効果が得られ、CDCはMMR(麻疹、流行性耳下腺炎、風疹混合)ワクチンの2回接種を推奨している。1回の接種で約93%、2回で約97%の防御効果があるとされる。
米国では2000年に麻しんが持続的な感染ゼロとみなされ、排除を宣言したが、その後のワクチン接種率の低下などを背景に感染が再び広がっている。2025年には米国内で2280人以上の症例が報告され、過去33年で最多となった。現在進行中の感染拡大が12カ月以上継続すると、排除の状態を失う可能性が指摘されている。
南部サウスカロライナ州では大規模なアウトブレイクが現在進行中、全国の感染拡大に大きく寄与している。感染者の多くは既知の感染者と接触歴があり、特にスパータンバーグ郡周辺での感染が目立っている。また、フロリダ州の大学でも集団感染が発生し、地域保健当局はワクチン接種の重要性を強く呼びかけている。
CDCは引き続き国民に対し、ワクチン接種の徹底と感染が疑われる場合の迅速な医療機関受診を促している。特に免疫が不十分な子どもや妊娠中の女性、高齢者などは重症化リスクが高いため、予防接種による防御が重要だと強調している。
