◎14州で104人がO157を発症。そのうち約3分の1が入院した。
マクドナルドのハンバーガーを食べる女性(Getty Images)

疾病対策センター(CDC)は3日、ファストフード大手マクドナルドのハンバーガーに関連する腸管出血性大腸菌O157の集団感染の終息宣言した。

それによると、14州で104人がO157を発症。そのうち約3分の1が入院したという。

内訳はコロラド州で30人、モンタナ州で19人、ネブラスカ州で13人が感染、アイオワ州、カンザス州、ミシガン州、ミズーリ州、ニューメキシコ州、オレゴン州、ユタ州、ワシントン州、ウィスコンシン州、ワイオミング州、ノースカロライナ州がそれぞれ1人であった。

CDCによると、感染者の年齢は1歳から88歳。コロラド州で高齢者1人が死亡、4人が溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発した。

最後の症例は10月21日に報告され、以来、患者は確認されていなかった。

CDCは感染者の多くがクォーターパウンダーを食べていたとして、その具材であるスライスオニオンが感染源である可能性が高いと報告していた。

マクドナルドはこのスライスオニオンを提供していたカリフォルニア州の会社との契約を打ち切り、問題のタマネギを自主回収した。

同社は12州でクォーターパウンダーの販売を停止。その後、販売を再開した。再開以降にクォーターパウンダーを食べた人がO157に感染したという報告はない。

CDCも確認された患者はすべて、クォーターパウンダーの販売が停止される前にそれを食べた人であったと報告している。

食品医薬品局(FDA)は3日の声明で、マクドナルドに関する調査は終了したと発表した。

CDCによると、米国では年間約7万人がO157に感染し、2000人以上が入院しているという。今年の死者数は10月末時点で61人となっている。

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