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トランプ氏「大規模な艦隊がイランに向かっている」SNSで警告

トランプ氏は「時間は残されていない」と述べ、「核兵器を持たない」という合意に至らなければ、米国はさらなる軍事行動に踏み切る可能性があると示唆した。
トランプ米大統領(左)とイランの最高指導者ハメネイ師(Getty Images)

トランプ(Donald Trump)大統領は28日、自身のSNSに声明を投稿し、「巨大な艦隊」がイランに向かっていると述べ、イランに対し核合意の締結を急ぐよう強く警告した。トランプ氏は「時間は残されていない」と述べ、「核兵器を持たない」という合意に至らなければ、米国はさらなる軍事行動に踏み切る可能性があると示唆した。

トランプ氏は投稿で「巨大な艦隊は、航空母艦”エイブラハム・リンカーン”を中心に、ベネズエラに派遣した艦隊よりも大規模だ」と説明した。また、「この艦隊は迅速に、強力に、目的を持って進んでおり、必要ならば速度と暴力をもって任務を遂行する用意がある」と強調した。

トランプ氏は「希望としては、イランが早急に交渉の席に着き、全ての当事者にとって良い、公正で平等な合意”核兵器なし”を結ぶことだ」と述べ、「時間は本当に重要であり、残り少ない」と強調した。さらに、昨年実施した軍事作戦を引き合いに出し、当時の攻撃よりも「はるかに甚大なものになる」と警告した。

この発言は昨年6月に米国が3カ所の核関連施設を攻撃した「ミッドナイト・ハンマー作戦」を背景にしており、今回の軍事的プレゼンスの強化はこれに続く強硬な姿勢として位置づけられている。米中央軍(CENTCOM)はエイブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群を中東地域に展開し、既存の米軍部隊と合わせて地域における抑止力を高めているとされる。

トランプ政権はまた、最近のイラン国内での大規模デモとその鎮圧を巡り、国際的な批判が強まる中、イラン指導部への圧力を強めている。人権団体の報告によると、昨年末に始まった抗議では数千人規模の死者と数万人の拘束が確認され、米当局はこれを理由に介入を示唆してきた。

イラン政府はこれに対し、「相互尊重と利益に基づく対話には応じる用意がある」と述べつつ、脅威の下での交渉には否定的な姿勢を示した。また、攻撃があれば「これまでにない強力な防御・報復を行う」と警告している。アラグチ(Abbas Araghchi)外相は最近、「強要的な条件が撤回されない限り交渉は成立しない」と明言していた。

国際社会はこの緊張の高まりに懸念を示しており、トルコ外務省は「米国とイランは核問題で再び交渉を開始すべきだ」と表明するなど、外交的解決を求める声が一部から出ている。しかし、現状は軍事的圧力と外交的呼びかけが並行する形で進行しており、米イラン関係は重大な局面を迎えている。

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