◎州警察は7月3日未明に高速道路で2台の不審な車を発見し、職質をかけた。
2021年7月3日/マサチューセッツ州ウェークフィールドの州間高速道路95号線(AP通信/マサチューセッツ州警察)

7月3日、米マサチューセッツ州の警察は、州間高速道路で発見した半グレ集団と約1時間にわたってにらみ合い、11人を逮捕した。ABCニュースによると、半グレ集団の戦闘員たちは重武装していたという。

州警察は3日未明に高速道路で2台の不審な車を発見し、職質をかけた。報道によると、車内にいた男たちは軍服を着用し、ライフル銃を所持していたという。その後、警察官に説明を求められた11人のうち9人が近くの林に逃亡した。

州警察は半グレ集団とにらみ合い、約1時間後に11人全員を逮捕した。報道によると、逃亡者たちは警察の戦術チームが装甲車を使って警戒態勢を強化した後、降伏したという。

AP通信は、州間高速道路95号線はにらみ合いの影響で大渋滞を引き起こしたと報じた。封鎖は午後までに解除された。

州警察のクリストファー・メイソン氏は記者会見で、「パトロール隊は午前2時頃にハザードランプを点け停車していた当該車両を発見し、にらみ合いが始まった」と述べた。「男たちはライフルを所持しており、マサチューセッツ州の銃法に違反していることは明らかでした...」

事件発生後、ライズ・オブ・ザ・ムーア(Rise of the Moors)と呼ばれる組織の男は、現地からソーシャルメディアに動画を投稿した。「私たちは反政府ではありません。私たちは反警察ではなく、ソブリン市民ではなく、反黒人の過激派でもありません。私たちは平和的に旅しているだけだと警察に何度も何度も説明しました...」

組織のインスタグラムによると、彼らは堕落した人類の高揚に専念する非営利団体で、預言者ノーブル・ドリュー・アリの教義に従っているという。「私たちは新しいムーア人を教育し、長老たちに影響を与えようとしているアメリカのムーア人です...」

州警察のメイソン氏は記者団に対し、「男たちはメイン州で訓練を行うために、ロードアイランド州から現地に向かっていたと説明した」と述べた。

メイソン氏は脅迫や暴力はなかったと述べたが、11人は州法違反で起訴される可能性が高いという。

一部のメディアは初期の報道で半グレ集団を反政府組織と呼び、7月4日の独立記念日を意識している可能性があると報じた。

しかし、逮捕された男はソーシャルメディアに投稿した動画の中でメディアの報道を否定し、「警察の取り調べを受けている者たちはアメリカのムーア人であり反政府組織ではない」と主張した。

ノーブル・ドリュー・アリことティモシー・ドリューは、アメリカのムーア科学寺院を設立したことで広く知られている。ドリューは信者から預言者と見なされており、1913年にニュージャージー州ニューアークにカナン神殿を設立し、その後シカゴで数千人の改宗者を集めた。

2021年7月3日/マサチューセッツ州ウェークフィールドの州間高速道路95号線、州警察(AP通信/Michael Dwyer)
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