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▽カーニー氏はカナダ史上最も在任期間の短い首相になる可能性がある。
2025年3月9日/カナダ、与党・自由党の総裁に選ばれたカーニー氏(AP通信)

カナダ少数与党・自由党が9日、総裁選を行い、元中央銀行総裁のカーニー(Mark Carney)氏を次期首相に選出した。

カーニー氏はトランプ米政権による関税圧力が高まる中、トルドー(Justin Trudeau)首相の後を引き継ぐことになった。

自由党は声明で、党員4人の候補者が総裁選に立候補し、投票の結果、カーニー氏が総裁に選ばれたと述べた。

カーニー氏は就任演説でトランプ(Donald Trump)米大統領の対カナダ関税に言及。現在の出来事を「生涯最大の危機」と評した。

またカーニー氏はトランプ関税に反撃する用意ができていると表明。「この戦いを求めていたわけではないが、カナダは常に準備ができている」と述べた。

さらに、トランプ氏がカナダを米国の51番目の州にしようと提案したことについて、「絶対にない」と言明した。

カーニー氏はカナダ製品への関税を「とんでもないこと」と批判し、トルドー政権による報復関税(未実施)を支持すると強調した。

「トランプ大統領は最も親しい同盟国カナダが建設するもの、我々が販売するもの、我々が生計を立てる物に不当な関税をかけ、カナダの労働者、企業、家族を攻撃している。カナダは米国が我々に敬意を示すまで、関税をかけ続ける...」

カーニー氏は早ければ4月下旬にも議会を解散すると見られている。

公営カナダ放送協会(CBC)によると、自由党の支持率はこの数ヶ月間着実に低下し、1月上旬にここ数年で最低の水準に落ち込んだ。

自由党は次の議会選で最大野党・保守党に大敗する可能性が高い。CBCが年始に行った世論調査では保守党の支持率が45%、自由党が23%となっていた。

カーニー氏はカナダ史上最も在任期間の短い首相になる可能性がある。

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