◎事件は今月12日に発生。ブランドン・ダラムさんは「何者かが家に侵入し、15歳の娘と隠れている」と911に通報した。
米ネバダ州ラスベガスで自宅に不審者が侵入したとして警察に助けを求めた男性が警察官に射殺された。警察が23日、明らかにした。
それによると、事件は今月12日に発生。ブランドン・ダラム(Brandon Durham、43歳)さんは「何者かが家に侵入し、15歳の娘と隠れている」と911に通報した。
警察は音声記録を公開。ダラムさんは「大至急、人を寄こしてくれ」とコールセンターに懇願している。
ラスベガス警察によると、ダラムさんを射殺した警察官はアレクサンダー・ブックマン(Alexander Bookman、26歳)氏。
ブックマン氏は最初に現場に到着した署員の1人で、玄関のドアを蹴破って室内に入った。当局によると、ブックマン氏は廊下でダラムさんが侵入者と争っているのを目視で確認したという。
警察が公開したボディカメラ映像にはブックマン巡査とみられる警察官がナイフを捨てるよう叫び、その後、1回発砲。ダラムさんと侵入者はともに床に倒れ、警察官が近づき、2人の真横に立ち、さらに5回発砲する様子が映っていた。
ダラムさんはその場で死亡が確認された。
当局によると、ダラムさんと侵入者は知り合いだったという。侵入者は逮捕され、住居侵入と傷害罪で起訴された。
ラスベガス警察を代表する労働組合の顧問弁護士は23日の声明で、「ブックマン氏に落ち度はなかった」と述べた。
「ダラム氏の死は悲劇的ですが、ブックマン巡査は適切に職務を遂行し、犯罪を犯すつもりはありませんでした...」
ダラムさんの家族はABCニュースの取材に対し、「裁判で警察の責任を問うつもりだ」と語った。