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米ロングアイランド母子殺害、66歳男逮捕、遺体発見から30年

被害者の女性(当時26歳)は1997年6月、ニューヨーク州ナッソー郡で遺体の一部が発見。胴体だけで手足や頭部は欠損していた。
パトライトと規制線(Getty Images)

1997年にロングアイランドで女性とその幼い娘が殺害された事件をめぐり、新たな進展があった。フロリダ州当局によると、66歳の男が殺人罪で逮捕・起訴されたという。

被害者の女性(当時26歳)は1997年6月、ニューヨーク州ナッソー郡で遺体の一部が発見。胴体だけで手足や頭部は欠損していた。

さらに、女性の娘(当時2歳)もその後死亡が確認された。娘の遺体は2011年、ロングアイランド南岸で発見され、母子の死は長らく未解決の“コールドケース”として扱われてきた。

この母娘の殺害は2010年代以降に表面化したロングアイランド連続殺人事件の犠牲者の可能性があるとして注目を集めていた。実際、ほかにも複数の女性の遺体が同海岸近辺で見つかり、連続殺人の可能性が指摘されていた。

しかし、今回逮捕された男は母娘殺害容疑でのみ起訴されており、過去に逮捕された男とは別人物だ。この男は数人の女性を殺害した罪で起訴されているが、この親子については関与していないとされる。

逮捕のきっかけはDNAや関係者の証言ではなく、娘の姓と男の性が同じことだった。捜査当局が当初から捜していた容疑者と照合した結果だという。

男は12月4日、フロリダ州タンパ近郊で逮捕され、同日裁判所に出廷した。ニューヨーク州ナッソー郡の逮捕状に基づくもので、起訴内容は母娘の殺害の2件。被告は起訴時、罪状認否を行わず、現在は次週の裁判での出廷を予定。今後、ニューヨーク州への身柄引き渡しが検討されている。検察当局は現時点でコメントを控えている。

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