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米ニューヨーク市警に雪玉投げつけた27歳男逮捕、市長と死刑の対立に発展

この事件は同市のマムダニ市長とNYPDとの間で大きな意見対立を招き、双方の見解が対立している。
2026年2月23日/米ニューヨーク州のワシントンスクエアパーク、雪合戦を行う人々(Getty Images/AFP通信)

ニューヨーク市のワシントンスクエアパークで発生した大規模な雪合戦に関連し、ニューヨーク市警察(NYPD)は26日、27歳の男を「警察官への暴行」で逮捕したと発表した。この事件は同市のマムダニ(Zohran Mamdani)市長とNYPDとの間で大きな意見対立を招き、双方の見解が対立している。

逮捕されたのはグスマン・クーリバリ(Ousmane Coulibaly、27歳)容疑者。市警はこの男が23日パーク内で行われた雪合戦の最中に警察官に雪や氷の塊を投げつけて負傷させたとして、暴行容疑で逮捕したと明らかにした。容疑者は強盗未遂で逮捕歴があり、その際には無罪を主張していたという。具体的な起訴内容や弁護人に関する情報は明らかになっていない。

事件の発端は2月23日にワシントンスクエアパークで多数の若者らがソーシャルメディアで呼びかけられた大規模な雪合戦を行っていたことだった。警察は通報を受けて現場に駆け付けたが、その際に参加者らが警察官やパトカーに向けて雪玉を投げつけ、一部の警察官が顔や首にけがを負ったと説明している。負傷した警察官は近隣の病院で手当てを受けたが、命に別条はないと伝えられている。

この雪合戦をめぐっては、事件後、マムダニ氏が報道陣の前で「ただの雪合戦が行き過ぎたものに見える」と述べ、刑事事件として扱うべきではないとの見解を示したことが反発を招いている。マムダニ氏は同時に、これまでの大雪対応で警察官らが市民の安全確保や除雪作業に尽力してきたことを強調し、「彼らは尊重されるべきだ」と述べつつ、「雪玉を投げるなら私に投げればいい」と冗談めかした表現も用いた。

これに対し、NYPDのジェシカ・ティッシュ(Jessica Tisch)委員長はX(旧ツイッターへの投稿で、「これは恥ずべき行為、犯罪である」と厳しく非難した。また、NYPDは雪玉を投げつけたとして他にも数人の関与者画像を公開し、捜査を継続している。NYPDの労働組合代表も、マムダニ氏の対応を「リーダーシップの欠如」と断じ、「これは侮辱ではなく攻撃だった」と批判している。

事件を受け、専門家の一部は、若い進歩派でありながらも注目を集めるマムダニ氏が、前任者たちが経験したような警察との関係悪化を避けるために神経を使っているとの見方を示している。マムダニ氏は過去にもNYPDに対する批判的な発言をしてきた経緯があり、今回の一件は就任後早期の大きな試練となっている。

現在、NYPDはクーリバリ容疑者以外にも警察官に雪玉を投げた者を特定するため捜査を続けており、さらなる逮捕や起訴につながる可能性があるとみられる。パーク内での雪合戦が単なる冬の遊びから刑事事件へと発展したことで、市民の間でも治安と自由のバランスについて議論が広がっている。

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