米ロサンゼルスの夜間外出禁止令解除、移民摘発に抗議するデモ収束
ロサンゼルスでは先週末、移民税関捜査局(ICE)の摘発作戦に抗議するデモが激化し、一部の暴徒が機動隊と衝突した。
に抗議するデモ隊(ロイター通信).jpg)
米カリフォルニア州ロサンゼルスの一部地区に出ていた夜間外出禁止令が17日に解除された。
ロサンゼルスでは先週末、移民税関捜査局(ICE)の摘発作戦に抗議するデモが激化し、一部の暴徒が機動隊と衝突した。
ICEの捜査官は6月6日、ロサンゼルス市内の複数の地区を捜索し、子供を含む数百人の移民を拘束した。
これに反発した多くの市民が抗議デモを行い、一部の暴徒が機動隊と衝突。地元メディアによると、16日午後の時点で575人が逮捕され、警察官17人と市民少なくとも10人が負傷したという。
この10人のうち7人はジャーナリストであった。
ロサンゼルスのバス(Karen Bass)市長はトランプ(Donald Trump)大統領が州兵と海兵隊を投入したことで緊張が劇的に高まったとして、10日に夜間外出禁止令を発令した。
バス氏は記者会見で、「夜間外出禁止令が犯罪を防止・抑止した」と強調。「多くの店舗、企業、住民を保護した」と述べた。
トランプ氏はカリフォルニア州のニューサム(Gavin Newsom)知事とバス氏が職務を放棄した結果、暴動が起きたと主張している。
現地メディアによると、15日以降、抗議デモで逮捕された人は確認されていないという。
トランプ氏は不法移民と合成麻薬フェンタニルによる「脅威」を理由に、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく国家非常事態を宣言。南部のメキシコ国境に軍を展開し、軍用機で不法移民を送還するなど、様々な移民対策を導入している。