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▽次の下院選(定数338)は今年の10月までに行われる予定だ。
2025年1月6日/カナダ、首都オタワ、辞意を表明したトルドー首相(AP通信)

カナダのトルドー(Justin Trudeau)首相が6日、辞意を表明した。

トルドー氏は首都オタワで記者会見を開き、首相と与党・自由党の党首を辞任すると表明。国民に謝意を示し、引き続き、自由党が国を率いると強調した。

トルドー氏は3月24日まで首相を務める。その後、新しい自由党党首が就任する。

議会は1月27日に新会期を迎える予定であったが、トルドー氏はサイモン(Mary Simon)総督に3月24日まで会期を延長するよう要請したと明らかにした。

次の下院選(定数338)は今年の10月までに行われる予定だ。

下院における与党・自由党の議席数は154で、法案を通す際、野党との協議が欠かせない。最大野党・保守党は119議席、新民主党(NDP)は24議席、ブロック・ケベコワは32議席となっている。

最新の世論調査によると、自由党は次の選挙で保守党に大敗する可能性が高い。

保守党のポワリエーヴル(Pierre Poilievre)党首は6日、トルドー氏の発表を「政治的策略」と切り捨てた。

ポワリエーヴル氏はX(旧ツイッター)へのビデオ声明で、「何も変わっていない」と批判した。

またポワリエーヴル氏はトルドー氏の在任中になされた一連の不適切な決定について、「自由党全体に責任がある」と主張。「他の誰が党首になっても何も変わらず、国民は解散総選挙を望んでいる」と述べた。

多くの自由党議員が世論調査の結果に深刻な懸念を示し、トルドー氏に辞任を求めている。

フリーランド(Chrystia Freeland)副首相は先月中旬、財務相を突然辞任し、トルドー氏と対立していることを認めた。

トルドー氏は2015年に史上2番目の若さで第23代首相に就任。住宅価格の高騰やインフレに悩まされ、支持率低下と党内からの反発だけでなく、トランプ次期政権との貿易戦争でも難しい対応を迫られている。

トランプ(Donald Trump)次期大統領はカナダとメキシコの麻薬・移民流入対策に不満を示し、就任初日にカナダ、メキシコ、中国の全輸入品に関税を課すと表明。カナダとメキシコは25%、中国には10%の追加関税を課すとしている。

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