◎カナダ政府のウクライナ支援額は80億カナダドル(約8000億円)を超えた。
カナダのトルドー(Justin Trudeau)首相は11日、トロントにウクライナのシュミハリ(Denys Shmyhal)首相を招き、追加の軍事支援を提供すると発表した。
両首脳は人道・インフラ支援を含む新たな協定にも署名。カナダ政府のウクライナ支援額は80億カナダドル(約8000億円)を超えた。
カナダ軍はアサルトライフル2万1000丁や弾薬240万発などを追加供与する。
シュミハリ氏は共同記者会見でカナダ政府に謝意を示し、「ウクライナは民主主義を支える価値・原則を守るために戦っている」と述べた。
またシュミハリ氏は国際社会に対し、「ウクライナはより多くの弾薬、砲弾、武器、装備を必要としている」と訴えた。
トルドー氏はロシアおよびベラルーシ当局に対する新たな制裁も発表した。
またトルドー氏は「ウクライナの勝利を確実にするために、必要なあらゆる支援を提供し続ける」と約束した。
カナダ政府は年金の支払いやエネルギーインフラの復旧など、人道支援として24億カナダドルを融資している。
トルドー氏は首相府のウェブサイトが11日にダウンしたことについて質問を受けたが、影響は限定的と説明した。
ロシアの侵攻開始以来、親ロシア派のハクティビストによるウクライナ、欧州、米国のウェブサイトへのサイバー攻撃が相次いでいるものの、国家安全保障に影響を与えるような被害は報告されていない。
トルドー氏はウクライナへの支持を改めて表明し、「ウェブサイトが数時間ダウンしても、ウクライナへの支持は微塵も揺るがない」と述べた。
またトルドー氏はウクライナを支持する国がサイバー攻撃の標的になることは珍しくないと指摘した。