米シナゴーグ襲撃事件、実行犯の兄はヒズボラ幹部、イスラエル軍が発表
事件は3月12日、同州ウェストブルームフィールドにあるシナゴーグ「テンプル・イスラエル」で発生した。
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米中西部ミシガン州デトロイト郊外で起きたシナゴーグ襲撃事件をめぐり、イスラエル軍は15日、実行犯の兄がレバノンの親イラン組織ヒズボラの幹部であると明らかにした。米当局はこの事件について、ユダヤ人コミュニティを狙った暴力行為として捜査しているが、この主張については確認していない。
事件は3月12日、同州ウェストブルームフィールドにあるシナゴーグ「テンプル・イスラエル」で発生した。レバノン生まれで米国籍を持つアイマン・モハマド・ガザリ(Ayman Mohammad Ghazali、41歳)容疑者がガソリンや花火を積んだ車両で建物に突入し、ライフル銃を発砲。警備員との銃撃戦の後、自ら命を絶った。建物内には幼児教育施設の子どもや職員がいたが、迅速な対応と警備体制により死者は出なかった。警備員1人が負傷した。
イスラエル軍によると、容疑者の兄イブラヒム・ガザリ(Ibrahim Mohammad Ghazali)はヒズボラ部隊の兵器管理を担う幹部で、イスラエルに対するロケット攻撃を行う部隊に関与していたという。イスラエル軍はこの男が3月5日にレバノンで行われた空爆で死亡したと発表した。この空爆では家族数人も死亡したとされる。
ヒズボラは兄弟が死亡した事実を認めているものの、イブラヒムが組織の幹部だったかどうかについては明確に確認していない。一方、米連邦捜査局(FBI)は事件の動機や背景を調べており、イスラエルの主張については「進行中の捜査に配慮する」としてコメントを控えている。
報道によると、容疑者は2011年の結婚を通じて米国に移住し、2016年に米国籍を取得。事件前にレバノンで家族が死亡したことを知らされ、こうした出来事が動機に影響した可能性も指摘されている。
今回の事件を受け、ミシガン州内では宗教施設の警備が強化され、全米でも礼拝施設の安全対策の重要性が議論されている。中東情勢の緊張が続く中、海外の紛争が米国内の単独犯による暴力につながる可能性について、当局は警戒を強めている。
