米テキサス州の移民収容施設で36歳男性が自殺=ICE
亡くなったのはニカラグア出身の36歳男性で、収容施設「キャンプ・モンタナ・イースト」で14日に死亡しているのが発見された。
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米移民税関捜査局(ICE)は19日、テキサス州エルパソの陸軍基地内にある移民収容施設で収容中の移民が自殺したとみられると発表した。亡くなったのはニカラグア出身の36歳男性で、収容施設「キャンプ・モンタナ・イースト」で14日に死亡しているのが発見された。ICEは声明の中で、男性は自ら命を絶ったように見えるとし、現在も連邦当局の調査が進行中であると述べた。
男性は2024年3月に入国し、ミネソタ州での大規模な移民取締りの際に1月6日に拘束され、この収容施設に移送されていた。裁判所は2025年8月に出廷を拒否したことを理由に国外退去を命じ、1月12日に強制送還命令が出されていた。事件はこの退去命令の2日後に起きた。ICEは詳細な状況について明らかにしていない。
この収容施設では今月初めに別の収容者が死亡したばかりであり、その背景を巡って論争が生じている。キャンプ・モンタナ・イーストで1月3日に死亡したキューバ出身の男性(55歳)について、ICEは当初「スタッフが自殺を防ごうとした」と説明したが、同僚の収容者は複数の警備員がこの男性を押さえつけ、首や胸部を圧迫しているのを目撃したと証言している。さらに、エルパソ郡検視官事務所の検査では、首と胸の圧迫による窒息が死因とされ、死因は殺人に分類される可能性があるとの見解が示されている。
男性の死については、拘束時の行為や職員の対応を巡って大きな関心が寄せられており、今後の最終的な検死報告や捜査結果が注目されている。これらの事件はICE収容施設における安全性や収容者の扱いに対する批判を再燃させている。2026年に入ってから収容中の死亡が相次ぎ、2025年には過去20年で最多となる30人以上が死亡した。反対派は収容環境の劣悪さや医療体制の不備、職員による暴力の可能性を指摘し、収容政策全般の見直しを求めている。
一方、ICEや国土安全保障省(DHS)は収容施設でのケアは多くの刑務所より高い標準を維持していると主張し、収容中の死亡についてはすべての事案を詳しく調査して透明性を保つとしている。ただし、現在進行中の調査がどのような結論に至るかが、今後の政策や収容運営に影響を及ぼす可能性がある。
こうした死亡事案は米国内で移民政策に対する議論が激化する中で、収容施設の実態への注目を集めている。特に厳しい取締りが進む中、公正な法的手続きと人道的な取り扱いの確保を求める声が強まっており、関係当局はより詳細な事実関係の解明と対応を迫られている。
