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ハリケーン・キコ接近中、ハワイ州が非常事態宣言

国立ハリケーンセンター(NHC)によると、キコは5日遅くの時点でハワイ州の南東約1930キロに位置している。カテゴリーは4。
2025年9月3日/東太平洋、ハリケーン・キコ(NOAA/AP通信)

ハワイ州政府は5日午後、東太平洋で発生したハリケーン・キコが超大型になったことを受け、非常事態を宣言した。

ルーク(Sylvia Luke)州副知事は声明で、州全域に非常事態宣言を発令すると表明。市民に対し、高潮や大雨に備えるよう促した。

国立ハリケーンセンター(NHC)によると、キコは5日遅くの時点でハワイ州の南東約1930キロに位置している。カテゴリーは4。来週初めに勢力を弱めた状態でハワイ諸島に接近する可能性がある。

<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)

ルーク氏は声明の中で、「本布告により、公衆の健康・安全・福祉を守るための緊急措置と資源が動員される。キコの接近に伴う暴風級の風、大雨、高波の影響が、早ければ25年9月8日にも州の一部地域に及ぶ可能性がある」と述べた。

またルーク氏はすべての住民に対し、公式の最新情報を確認し、避難準備などの指示に従い、万一に備えて緊急物資を用意するよう求めた。

米国では大型ハリケーンが接近または上陸する恐れがある際、州知事が非常事態宣言を発令する。

これは住民の安全確保や被害軽減を目的とし、避難命令の発出、交通規制、緊急物資の配布といった措置を迅速に行えるようにするための法的枠組みである。

宣言により州政府は予算を柔軟に使用でき、連邦緊急事態管理庁(FEMA)への支援要請も可能となる。

住民に対しては早期避難の準備や生活必需品の確保を促す重要なシグナルとして機能する。

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