▽マイケル・ミシュケ被告は12月1日に拘置所内で死亡した状態で発見された。
米ハワイ州ホノルルの検察当局は24日、犯罪組織のリーダーが同州の拘置所内で死亡した事件について、オピオイドの過剰摂取による中毒死であったと明らかにした。
マイケル・ミシュケ(Michael Miske、50歳)被告は12月1日に拘置所内で死亡した状態で発見された。
ホノルル検察は声明で、「ミシュケ被告はフェンタニルとパラフルオロフェンタニルの過剰摂取により死亡した」と述べた。
それによると、死因は特定できておらず、警察が捜査を継続中。検死結果は来年公表できる予定だという。
被告が違法薬物を入手した経緯は明らかになっていない。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。パラフルオロフェンタニルも合成オピオイドの一種で、フェンタニルより強力である。
被告は12月1日に拘置所内で倒れ、職員と救急隊員が救命措置を施したものの、現場で死亡が確認された。
被告は今年7月、恐喝、殺人ほう助、誘拐を含む13の罪で有罪評決を受けた。
地元メディアによると、被告はホノルルに拠点を置く犯罪組織のリーダーで、借金を負った会計士の誘拐、ライバル組織のナイトクラブへの有毒化学物質の散布、亡き息子の親友の殺害を含む複数の犯罪を指揮した罪に問われていた。
この有罪評決により、政府は被告が所有する住宅、ボート、美術品など、約2800万ドルの資産を管理する権利を得た。
被告は25年1月30日に判決を受ける予定だった。