ハイチ元市長に懲役9年、グリーンカード不正取得 米マサチューセッツ州
検察は2023年に被告を起訴。被告は当時、マサチューセッツ州でトラック運転手として働いていた。

米マサチューセッツ州ボストンの連邦裁判所が中米ハイチの元市長に懲役9年の実刑判決を言い渡した。現地メディアが21日に報じた。
それによると、ジャン・モローゼ・ビリエナ(Jean Morose Viliena)被告は市長時代に反対派を殺害・拷問する残虐なキャンペーンに関与したことを隠蔽し、グリーンカード(永住権)を不正に取得した罪に問われていた。
検察はこれを「移民詐欺」と呼び、懲役10年を求刑していた。
検察は2023年に被告を起訴。被告は当時、マサチューセッツ州でトラック運転手として働いていた。
現地メディアによると、被告は容疑を否認しているという。
被告は2006年に南西部レジワの市長に就任。敵対する市民を攻撃するため、民兵に対象者を攻撃したり、嫌がらせをしたり、殺害を指示したこともあったという。
この事件の被害者とされる3人は米国で民事裁判を起こした。
マサチューセッツ州の裁判所は2年前、3人の訴えを認め、被告に1550万ドルを支払うよう命じた。