◎ツイッターやフェイスブックなどの主要ソーシャルメディアから締め出されたトランプ前大統領は、公式ブログで世界に声明を発信し続けると期待されていた。
2021年2月28日/フロリダ州オーランドで開催された保守政治活動協議会(CPAC) 、ドナルド・トランプ前大統領(ジョー・レイドル/ゲッティイメージズ/AFP通信)

米主要メディアによると、ドナルド・トランプ前大統領の公式ファンクラブサイト「ドナルドの机から(From the desk of Donald J.Trump)」は開設からわずか1カ月で閉鎖されることになったという。

ツイッターやフェイスブックなどの主要ソーシャルメディアから締め出されたトランプ前大統領は、公式ブログで世界に声明を発信し続けると期待されていた。

トランプ前大統領の上級補佐官を務めるジェイソン・ミラー氏はABCニュースの取材に対し、「ウェブサイトは閉鎖された」と認めた。「公式ウェブサイト、ドナルドの机からが戻ってくることはないでしょう...」

ドナルドの机はトランプ前大統領の元選挙マネジャー、ブラッド・パースカル氏が設立したキャンペーン・ニュークリアス社が構築したものと伝えられており、5月初旬に初公開され、敬虔な共和党信者の注目を集めた。

ミラー氏は当時、このブログについて、「私たちの幅広い取り組みを補助するものに過ぎない」と述べ、まもなくトランプ前大統領の新しいソーシャルメディアプラットフォームが登場するとほのめかしていた。「チームトランプは近日中に新しい情報を発信します」

トランプ前大統領と側近たちは「検閲と戦うために独自のソーシャルメディアプラットフォームを立ち上げた」と宣伝していたが、公開されたものはただの公式ファンクラブサイトに過ぎず、批評家に大笑いされていた。

ABCニュースによると、ミラー氏はチームトランプの新しいプラットフォームに関する具体的な情報は明らかにしなかったという。「より広範な取り組みに関する詳細情報を伝えたいと思っていますが、私はシステムの開発状況や具体的な開設時期などは把握していません...」

ワシントン・ポスト紙は先日公開したレポートの中で、「ドナルドの机はツイッターやフェイスブックに比べるとインパクトに欠ける」と述べ、読者が少なすぎると指摘していた。

過去7日間のウェブサイトの指標によると、ドナルドの机の投稿がフェイスブックにシェアされた回数は1日平均2,000回未満で、昨年のツイートとは比較にならないほど少なかったという。

ツイッターとフェイスブックから追放されて以来、トランプ前大統領は最新ニュースなどに関する声明をブログに書き込み、共和党有権者の支持を集めようとしていた。ワシントン・ポスト紙によると、トランプ前大統領に関するオンラインでの議論と社会への関与は5年ぶりの低水準を記録したという。

しかし、共和党内におけるトランプ前大統領の影響力は依然として強く、民主党を悩ませ続けている。トランプ前大統領は右翼系放送局OANNやニュースマックス、保守層から高い支持を得ているフォックスニュースなどに定期的に出演している。

2021年5月4日/ドナルド・トランプ前大統領の公式ファンクラブサイトのスクリーンショット(donaldjtrump.com/ドナルド・トランプ前大統領)
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