▽自由党は3月9日に総裁選を行い、トルドー首相の後任を決める予定だ。
カナダのフリーランド(Chrystia Freeland)前財務相が17日、与党・自由党の総裁選に立候補すると表明した。
自由党は3月9日に総裁選を行い、トルドー(Justin Trudeau)首相の後任を決める予定だ。
フリーランド氏はトルドー氏に最も近い盟友のひとりであったが、先月財務相を辞任し、トルドー氏と対立していることを認めた。
トルドー政権は政治的に難しい対応を迫られている。来週就任するトランプ(Donald Trump)次期米大統領はカナダを51番目の州と呼び、就任初日に25%の関税を課すと脅している。
最新の世論調査によると、自由党は次の議会選で保守党に大敗する可能性が高い。カナダ放送協会(CBC)が年始に行った調査では保守党の支持率が45%、自由党が23%となっている。
トルドー氏は頑固なインフレや住宅価格の高騰などの影響で支持率を落とし、先週辞意を表明した。
トルドー氏は新総裁が決まる3月9日まで留任する。
フリーランド氏はX(旧ツイッター)への投稿で、立候補を表明した。
CBCによると、議会選は5月に実施される可能性が高い。野党3党は3月24日に議会会期が始まり次第、内閣不信任決議案を提出すると宣言している。
次期自由党総裁はカナダ史上最も在任期間の短い首相になる可能性がある。
フリーランド氏の対抗馬は元中央銀行総裁のカーニー(Mark Carney)氏だ。カーニー氏は16日に出馬を表明した。