◎FRBは数ヶ月に及ぶデータによって、インフレ率の低下と雇用増加の鈍化という利下げの主な条件が確立された場合、決定を下すとしている。
米連邦準備制度理事会のパウエル議長(Getty-Images)

連邦準備制度理事会(FRB)が7月31日、フェデラルファンド(FF、短期借入)金利を据え置いた。

市場は今後数カ月以内に利下げが行われると予想している。

パウエル(Jerome Powell)議長はワシントンD.C.で記者会見で、「9月の利下げ幅を縮小する可能性がある」と言及した。

パウエル氏は記者団に対し、「今後の予定は何も決まっておらず、それには9月の会合も含まれる」と強調。「政策金利を引き下げる次点に近づいているが、まだその時点には至っていない」とした。

FRBは数ヶ月に及ぶデータによって、インフレ率の低下と雇用増加の鈍化という利下げの主な条件が確立された場合、決定を下すとしている。

エコノミストたちはFRBが31日に金利を据え置くと予想していた。

市場のセンチメントを測るCMEのFedWatch Toolによると、9月の利下げの可能性は85%超となっている。同じツールによると、31日の利下げ確率は5%であった。

米経済は今年後半の利下げに向けて急ピッチで進んでいるようだ。そうなれば、高額な負債を抱える企業や家族が期待する、念願のローン救済が実現する。

消費者物価指数(CPI)はピーク時の9%超から大幅に鈍化しているものの、それでもFRBの目標値である2%を1ポイントほど上回っている。

6月のCPIは前年同月比で全面的に低下。インフレが鈍化していることを示した。

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