米国2025~26年インフルエンザワクチン、効果低く=CDC
効果が低かった主な原因は、流行したウイルス株とワクチンの設計との不一致とみられている。
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米国で2025~26年のインフルエンザ流行が収束に向かう中、当局は今季のワクチン効果が過去20年で最も低い水準だったとする分析結果を公表した。疾病対策センター(CDC)が13日に公表したデータによると、今季のワクチンは成人が医療機関を受診するほどの症状を防ぐ効果が25~30%にとどまり、例年より大幅に低かった。
子どもについても、ワクチン接種者が医療機関で治療を受ける可能性を減らす効果は約40%程度と推計された。インフルエンザワクチンは通常、40~60%程度の有効性があれば成功とみなされるため、今回の結果は過去20年で特に低い水準とされている。
効果が低かった主な原因は、流行したウイルス株とワクチンの設計との不一致とみられている。今季の流行を主導したのはインフルエンザA型のH3N2系統に属する「サブクレードK」と呼ばれる変異株で、ワクチンが想定していたウイルスとは異なるタイプだった。この株は感染力が高く、冬の初めに急速な流行を引き起こしたと専門家は指摘している。
実際、米国では2025年12月ごろから感染者が急増し、一部地域では非常に激しい流行となった。ニューヨーク市の保健当局は、今回の流行が過去20年で最も強いレベルだった可能性があると報告している。
CDCの推計では、今季これまでに少なくとも2700万人が感染、約35万人が入院、約2万2000人が死亡した。前年同時期と比べると感染者と入院数はやや少ないが、死亡数はほぼ同水準となっている。
また、子どもの死亡も確認され、少なくとも101人がインフルエンザ関連で死亡した。接種状況が判明しているケースのうち約85%はワクチンを接種していなかったという。
ワクチン接種率も流行に影響したとみられる。成人の接種率は46.5%と前年よりわずかに上昇したが、依然として半数以下にとどまった。子どもの接種率は約48%で2024年の52%より低い状態が続いている。
それでも専門家は、ワクチンは依然として重要だと強調する。感染自体を完全に防げなくても、重症化や死亡を防ぐ効果が期待できるためだ。専門家はワクチン接種が公衆衛生上の重要な対策であるとの見方を示している。
次のシーズンに向けた準備もすでに進んでいる。世界保健機関(WHO)は2026~27年の北半球向けワクチンについて、今回流行したサブクレードKを含むウイルス株に対応するよう推奨した。米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会もこの方針を支持し、次期ワクチンでは今回の流行株への対応が強化される見通しだ。
専門家はインフルエンザウイルスは頻繁に変異するため、ワクチンの効果が年によって変動することは避けられないと指摘する。それでも重症化を防ぐ最も有効な手段の一つであることから、毎年の接種を続けることが重要だとしている。
