米ラスベガスの民家で「生物兵器」製造か、FBIが捜査
捜査は複数の通報に基づいて始まり、当初は単なる住宅の違反と考えられていたが、内部に未確認の生物学的な試料が保管されている可能性があるとして大規模な捜査へと発展した。
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米ネバダ州ラスベガスの民家で「生物兵器」が作られていた可能性があるとして連邦捜査局(FBI)と地元警察が合同で捜索を行っている。地元メディアが1日に報じた。それによると、捜査は複数の通報に基づいて始まり、当初は単なる住宅の違反と考えられていたが、内部に未確認の生物学的な試料が保管されている可能性があるとして大規模な捜査へと発展した。
捜索令状は1月31日午前6時前、ラスベガス東部の地区の住宅で執行され、捜査官らが複数の冷蔵庫と、正体不明の液体が入った小瓶を発見・押収したという。発見された物質は現時点で何であるか分かっておらず、専門の検査機関に送られる予定である。捜査官は防護服や防護装備を着用して対応したと報じられている。
この捜査はFBIロサンゼルス支部の特別捜査官やラスベガス市警察の共同作戦として実施され、州の大量破壊兵器・対応部隊や地元消防、保健当局など複数の機関が参加した。捜査官らは近隣住民に対して現場周辺の通行を控えるよう呼びかけるとともに、「現時点で一般市民への危険性は確認されていない」と強調した。
同日、FBIはこの住宅に加えて、近隣にある別の建物も捜索したが、こちらでは危険物質や疑わしい物品は見つからなかった。捜査は今後も数日間にわたって続く可能性があり、調査対象の物質や状況について詳細な分析が進められている。
警察はこの事件で少なくとも1人を拘束したものの、身元や認否は明らかにしていない。この人物が住宅の管理責任者であった可能性があるとされるものの、当局は捜査の進展に応じて追加情報を公開するとしている。
この捜査の背景には、過去に米国内で発覚した違法な生物学的研究施設に関連する事件がある。2023年にはカリフォルニア州リードリーで不法なバイオラボが発見され、多数の病原体サンプルや未ラベルの試料が押収された事件があり、連邦当局による調査が行われていた。今回のラスベガスの捜査が過去の事件と関連しているかどうかは現時点で確認されていないが、FBIは他の関連拠点についても捜索を進めていると伝えられている。
捜査当局は「これは極めて複雑で広範な捜査で、詳細を明らかにするには時間を要する」としつつ、「地域社会への即時の危険は無い」との見解を示している。
