3姉妹殺害から1カ月、警察が父親の行方追う 米ワシントン州

殺害されたのは5歳、8歳、9歳の3姉妹。両親の離婚後、母親と一緒に暮らしていた。
2025年6月4日/米ワシントン州で父親に殺害された3姉妹(ABCニュース)

ワシントン州のキャンプ場近くで幼い3姉妹が殺害された事件について、ABCニュースは27日、殺人容疑で指名手配されている父親のトラビス・デッカー(Travis Decker)が生存している可能性が高いと報じた。

殺害されたのは5歳、8歳、9歳の3姉妹。両親の離婚後、母親と一緒に暮らしていた。

3人の遺体はワシントン州シェラン郡のロック・アイランド・キャンプ場付近で6月2日に発見された。

3人の頭部にはビニール袋がかぶせられ、手首を縛られていた

シェラン郡保安官事務所は今月初めの声明で、「3姉妹は5月30日の午後5時ごろ、容疑者との面会のため自宅を出た後、殺害された」と述べていた。

当局は母親が捜索願を提出した後、キャンプ場付近で3人の遺体と容疑者の車を発見した。

事件から1カ月、ABCは治安・戦略アナリストであるマサチューセッツ州警察の元特別捜査官トッド・マギー(Todd McGhee)氏の話しを引用し、「容疑者は現場に車を乗り捨て、山間部に入ったと見せかけた可能性がある」と報じた。

それによると、警察犬は容疑者の匂いを全く追跡できなかったため、山間部に入った可能性は低く、どこかに身を隠している可能性があるという。

容疑者は2014年にアフガニスタンに派遣され、退役後、PTSD(心的外傷後ストレス症)を含む精神疾患に悩まされていた。

マギー氏はABCに、「容疑者の父親から話しを聞いた結果、容疑者が山間部で自殺したとは考えられないという結論に達した」と語った。

それによると、父親曰く、容疑者は水も食料も持たない状態で2カ月半キャンプ生活を送ったこともあり、兵役中の訓練のおかげで野生動物を狩ったり、自分の尿を飲むこともできるという。

州警察は容疑者の顔写真などを公開し、捜索を続けている。

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