米ICE事務所に不審な封筒、ビル全体を封鎖 ニューヨーク市

FBIによると、白い粉が入った5通の手紙は14日の午後4時頃、ICEの事務所がある9階の郵便室で見つかったという。
2025年8月14日/米ニューヨーク市マンハッタン、白い粉が入った封筒が見つかったビル前の通り(ロイター通信)

ニューヨーク市マンハッタンにある移民税関捜査局(ICE)の事務所が入るビルで白い粉が入った封筒が見つかり、当局がビル全体を封鎖した。現地メディアが14日に報じた。

現場は市中心部にある連邦政府ビル。消防やFBI(連邦捜査局)などが対応に当たった。

ニューヨーク市のアダムス(Eric Adams)市長は15日、ABCニュースの取材に対し、「危険物は見つからなかった」と語った。

FBIによると、白い粉が入った5通の手紙は14日の午後4時頃、ICEの事務所がある9階の郵便室で見つかったという。

ABCは当局者の話しとして、「調査の結果、白い粉は殺虫剤や他の化学物質に広く使用されるホウ酸であった」と報じた。

ホウ酸は水に溶け、消毒液、防腐剤、殺虫剤、肥料、原子炉の制御材など、様々な用途に利用されている。薬局などで購入可能だ。

FBIは声明で、「ICE事務所の職員2人が封筒を発見し、曝露したが、命に別条はない」と述べた。

アダムス氏はその後、地元ラジオ局のインタビューで、「これは犯罪行為であり、警察が封筒を送り付けてきた容疑者を追跡している」と語った。

ニューヨーク市警とFBIが威力業務妨害を視野に捜査している。

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