エクアドルのギャングリーダー、米国への身柄引き渡し受け入れ
マシアスは世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスのリーダー。24年1月に港湾都市グアヤキルの刑務所から脱獄した。
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南米エクアドルの刑務所から脱獄した麻薬組織ロス・チョネロスのリーダー「マシアス(Adolfo Macías)」が11日、麻薬と銃器関連の罪で米国への身柄引き渡しを受け入れた。
マシアスは世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスのリーダー。24年1月に港湾都市グアヤキルの刑務所から脱獄した。
ノボア(Daniel Noboa)大統領はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じていた。
1年半に渡る捜索の末、捜査当局は先月末、マシアスを逮捕し、最高セキュリティーの刑務所に移送した。
身柄引き渡しにはノボア氏の承認が必要だ。
ノボア氏が米当局の要請を拒否した場合、最高裁判所が引き渡しの是非を審査することになる。この審査は数カ月かかる可能性がある。
マシアスは麻薬密売、組織犯罪、殺人を含む複数の罪で34年の刑に服していた。
米ニューヨーク州の連邦検察はマシアスを麻薬と武器の密売を含む7つの罪で起訴している。
マシアスは米国に数千キロのコカインを密輸したとして、指名手配されている。
国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)もマシアスの逮捕状を発行していた。
米国は昨年、ロス・チョネロスを最も暴力的なギャングの一つに分類し、世界中に麻薬を拡散しているメキシコの麻薬組織シナロア・カルテルとのつながりを確認した。