エクアドルのギャングリーダー、米国への身柄引き渡し受け入れ

マシアスは世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスのリーダー。24年1月に港湾都市グアヤキルの刑務所から脱獄した。
2025年6月24日/エクアドル、脱獄したロス・チョネロスのリーダー「マシアス」と陸軍兵士(ロイター通信)

南米エクアドルの刑務所から脱獄した麻薬組織ロス・チョネロスのリーダー「マシアス(Adolfo Macías)」が11日、麻薬と銃器関連の罪で米国への身柄引き渡しを受け入れた。

マシアスは世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスのリーダー。24年1月に港湾都市グアヤキルの刑務所から脱獄した。

ノボア(Daniel Noboa)大統領はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じていた。

1年半に渡る捜索の末、捜査当局は先月末、マシアスを逮捕し、最高セキュリティーの刑務所に移送した。

身柄引き渡しにはノボア氏の承認が必要だ。

ノボア氏が米当局の要請を拒否した場合、最高裁判所が引き渡しの是非を審査することになる。この審査は数カ月かかる可能性がある。

マシアスは麻薬密売、組織犯罪、殺人を含む複数の罪で34年の刑に服していた。

米ニューヨーク州の連邦検察はマシアスを麻薬と武器の密売を含む7つの罪で起訴している。

マシアスは米国に数千キロのコカインを密輸したとして、指名手配されている。

国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)もマシアスの逮捕状を発行していた。

米国は昨年、ロス・チョネロスを最も暴力的なギャングの一つに分類し、世界中に麻薬を拡散しているメキシコの麻薬組織シナロア・カルテルとのつながりを確認した。

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