◎9月12日~10月21日の間にハンバーガーを食べた人が感染している。
米疾病対策センター(CDC)は13日、ファストフード大手マクドナルドのハンバーガーに関連する腸管出血性大腸菌O157の集団感染について、累計感染者が100人を超えたと明らかにした。
これまでに14州で感染が確認されている。
コロラド州で30人、モンタナ州で19人、ネブラスカ州で13人が感染、アイオワ州、カンザス州、ミシガン州、ミズーリ州、ニューメキシコ州、オレゴン州、ユタ州、ワシントン州、ウィスコンシン州、ワイオミング州、ノースカロライナ州で感染が報告された。
CDCによると、9月12日~10月21日の間にハンバーガーを食べた人が感染している。
これまでに感染が確認された104人のうち34人が入院。コロラド州で高齢者1人が死亡、4人が溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発した。
CDCによると、O157に感染した個人がマクドナルドを食べたかどうかをチェックし、集団感染に関連しているかどうかを確認・判断するには3〜4週間かかり、症例数は今後も増える可能性があるという。
CDCは感染者の多くがクォーターパウンダーを食べていたとして、その具材であるタマネギが感染源である可能性が高いとみている。
マクドナルドにスライスオニオンを提供していたカリフォルニア州の会社はこの集団感染を引き起こした可能性があるタマネギを回収した。
食品医薬品局(FDA)の検査では、そのサンプルの1つから危険な毒素を産生する大腸菌の一種が検出されたものの、感染者から検出された菌株とは一致しなかったと報告している。
クォーターパウンダーは発生初期にいくつかの州でメニューから外され、その後販売を再開した。
再開以降にクオーターパウンダーを食べた人がO157に感染したという情報はない。
CDCによると、米国では年間約7万人がO157に感染し、2000人以上が入院しているという。今年の死者数は10月末時点で61人となっている。