◎CDCの問診を受けた患者は全員、発病する前にマクドナルドで食事をし、その多くがクォーターパウンダーを食べたと答えた。
米疾病対策センター(CDC)は22日、ファストフード大手マクドナルドのハンバーガーを食べた49人が腸管出血性大腸菌O157を発症し、うち1人が亡くなったと明らかにした。
それによると、これまでに10州の49人がマクドナルドで食事をした後、O157に感染したという。
コロラド州では27人、ネブラスカ州では9人の患者が報告されている。
CDCによると、腎臓にダメージを与える溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発した子供ら10人が入院中。コロラド州の高齢者1人が亡くなったという。
CDCの問診を受けた患者は全員、発病する前にマクドナルドで食事をし、その多くがクォーターパウンダーを食べたと答えた。
どの食材が原因かは不明だが、CDCは2つの食材、水気の多いスライスオニオンとビーフパティに注目している。
CDCによると、マクドナルドは患者が報告された州の店舗でクォーターパウンダーに使用しているタマネギとビーフパティの使用を禁じたという。
北米マクドナルドは声明で、「この集団感染はクォーターパウンダーに使用され、3つの配送センターに供給している1つのサプライヤーが調理したスライスオニオンに関連していると考えている」と述べた。
また同社はCDCと協力して感染源を調査しているとした。