◎CDCの問診を受けた患者は全員、発症する前にマクドナルドで食事をし、その多くがクォーターパウンダーを食べたと答えたという。
マクドナルド、クォーターパウンダーのセット(Getty Images)

ファストフード大手マクドナルドのハンバーガーに関連する腸管出血性大腸菌O157の集団感染について、米疾病対策センター(CDC)は25日、患者の数が75人に増加したと明らかにした。

それによると、これまでに13州のマクドナルドで食事をした75人がO157に感染したという。

コロラド州では26人、モンタナ州では13人が報告されている。

アイオワ州、カンザス州、ミシガン州、ミズーリ州、ネブラスカ州、ニューメキシコ州、オレゴン州、ユタ州、ワシントン州、ウィスコンシン州、ワイオミング州でも感染が報告された。CDCによると、9月27日~10月10日の間にハンバーガーを食べた人が感染している。

75人のうち22人が入院、2人が腎臓にダメージを与える溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発した。

コロラド州ではこの集団感染により高齢者1人が死亡している。

CDCの問診を受けた患者は全員、発症する前にマクドナルドで食事をし、その多くがクォーターパウンダーを食べたと答えたという。

マクドナルドとCDCは2つの食材、水気の多いスライスオニオンもしくはビーフパティが原因の可能性があるとみて調査している。

北米サプライチェーンの責任者は22日の声明で、「3つの配送センターにスライスオニオンを供給している1つのサプライヤーで問題が起きたと考えている」と述べていた。

O157が確認された13州のマクドナルド店舗はクォーターパウンダーの販売を停止している。

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