米ロサンゼルスの「王はいらない」集会で74人逮捕、警察官2人負傷
デモは全米および欧州各地で同時に実施され、主催者によると、全50州で3100件以上の関連集会が行われた。
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米カリフォルニア州ロサンゼルス中心部で28日に行われた反トランプ集会「王はいらない(No Kings)」について、地元メディアは29日、警察の解散命令に従わなかったとして、少なくとも74人が逮捕されたと報じた。
デモは全米および欧州各地で同時に実施され、主催者によると、全50州で3100件以上の関連集会が行われた。イランを巡る軍事行動や移民政策など、トランプ(Donald Trump)大統領の施策に対する反発が背景にあり、800万~900万人が参加したと伝えられている。
ロサンゼルスでは日中、数万人が市中心部を行進。抗議活動は概ね平和的に進んだ。しかし夕方以降、連邦拘置施設周辺に集まった一部の参加者と当局との間で緊張が高まり、事態は一変した。国土安全保障省(DHS)によると、群衆の一部が警察官に向けて石や瓶、コンクリート片などを投げつけ、少なくとも2人の警察官が負傷した。
当局は違法集会を宣言した上で解散命令を出したが、従わない人々が現場に残ったため、催涙ガスを使用して排除に乗り出した。現場ではガスマスクや盾を持った参加者が催涙弾を拾って投げ返す様子も確認された。
ロサンゼルス市警は29日、解散命令違反で74人を逮捕したと明らかにした。さらに、短剣を所持していた疑いで別の1人も拘束された。逮捕者の中には未成年も含まれている。
今回の衝突は全体としては平和的に行われた抗議活動の中で発生した局地的な混乱と位置付けられている。同様のデモはニューヨーク市やミネソタ州などでも開催され、多くは大きな混乱なく終了したが、デンバーなど一部都市では逮捕や警察との衝突も報告された。
「王はいらない」運動は2025年以降、トランプ政権への反発を背景に拡大してきた全米規模の抗議行動で、今回の一連のデモはその中でも過去最大規模とされる。ロサンゼルスでの一件は広範な市民運動の中に潜む緊張と対立を浮き彫りにする出来事となった。
