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米司法省、「エプスタイン文書」300万ページを公開

エプスタイン氏は未成年者に対する性的搾取と人身売買の罪で2019年に起訴され、拘置所内で自殺。共犯として有罪判決を受けたギレーヌ・マクスウェルは服役中である。
エプスタイン文書の一部(ABCニュース)

司法省は30日、故ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Edward Epstein)氏の捜査に関連する文書・資料のうち、新たに約300万ページ分のファイルと2000本の動画、18万点の画像を一般向けに公開したと発表した。これは2025年11月に成立した「エプスタイン文書公開法(Epstein Files Transparency Act, H.R.4405)」に基づくもので、連邦捜査および訴追に関する未分類の記録を公開することを義務付けた法律に対応した措置である。なお、公開された資料には多数の黒塗り(レダクション)が施され、被害者のプライバシー保護や進行中の捜査に支障が出る可能性のある情報は除外されている。

エプスタイン氏は未成年者に対する性的搾取と人身売買の罪で2019年に起訴され、拘置所内で自殺。共犯として有罪判決を受けたギレーヌ・マクスウェル(Ghislaine Maxwell)は服役中である。今回の公開資料は連邦捜査局(FBI)や司法省が収集した調査報告書、通信記録、証言要約など多岐にわたり、過去の公開に比べ膨大な情報量となっている。

この公開に先立ち、司法省のブランチ(Deputy Attorney General)副司法長官は記者会見で、「我々は透明化法に従って対応した」と述べ、文書の公開に関して外部から特定人物を保護したり、情報を意図的に隠したりしていないと強調した。特にトランプ(Donald Trump)大統領に関して「保護した事実はない」と明言し、ホワイトハウスは文書レビューや公開内容に介入していないと説明した。ブランチ氏は記者団に対し、「特定の人物に有利になるような扱いはしていない」と語った。

今回公開された文書は全てではなく、全資料の総数は約600万ページに上るとされ、残る部分は被害者の個人情報や捜査機密を理由に非公開とされている。司法省は多数の弁護士チームを動員して黒塗り作業を進め、公開前の精査を実施してきたが、公開期限が延期された経緯もある。公開されたファイルは司法省の専用ウェブポータルで閲覧可能、今後も段階的な公開が続く予定だとしている。

今回の資料公開にはエプスタイン氏の逮捕・捜査経緯や関係者リスト、捜査官の内部記録などが含まれるものの、特定の有名人に対する明確な起訴や直接の証拠を示すものは確認されていない。公開資料の解釈を巡っては引き続き議論が続くものとみられている。

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