DC銃撃事件、容疑者を第1級殺人罪で起訴、州兵1人死亡
事件は11月26日午後、ホワイトハウス近くの地下鉄駅入口付近で発生。容疑者はワシントン州の自宅からDCに車で移動し、回転式拳銃で待ち伏せ攻撃を仕掛け、複数回発砲ののち、倒れた隊員の拳銃を取り上げ、もう1人の隊員に向けて発砲した。
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米ワシントンDCで起きた州兵(ナショナルガード)隊員への銃撃事件について、検察は28日、容疑者を第1級殺人罪で追起訴すると明らかにした。
事件は11月26日午後、ホワイトハウス近くの地下鉄駅入口付近で発生。容疑者はワシントン州の自宅からDCに車で移動し、回転式拳銃で待ち伏せ攻撃を仕掛け、複数回発砲ののち、倒れた隊員の拳銃を取り上げ、もう1人の隊員に向けて発砲した。
男性と女性隊員が被弾し、このうち女性隊員が亡くなった。
被疑者はアフガニスタン出身のラフマヌラ・ラカンワル(29歳)。「武装して殺害しようとした故意の暴行」3件と、「暴力犯罪時の銃器所持」で起訴されていた。
捜査当局は容疑者が単独で事件を起こしたとみて捜査している。
容疑者はかつてアフガンで中央情報局(CIA)支援の部隊に所属していたとされ、2021年に米国に移住。2024年に亡命申請を行い、今年4月に認められていた。報道によると、正式な審査を経ての亡命だったという。
FBIと国土安全保障省(DHS)は容疑者の背景や潜在的な動機、関係者について捜査を継続。銃撃が意図的かつ計画的な「標的型攻撃」であった可能性があるとしており、一部当局はテロ行為の可能性も排除していない。
一方、連邦政府内では今回の銃撃を受け、アフガン出身者の亡命・移民政策を見直す動きが強まっている。事件を引き合いに、移民の安全保障上の審査強化や厳格化を求める声が一層強くなっている。
DC検察は別の容疑での追起訴も検討していると明らかにしており、容疑者の刑事責任と背景調査の両面で、捜査と司法手続きは長期化する見込みだ。
