米中西部で冬の嵐、停電発生中、復旧作業続く
気象当局によると、五大湖地域の雪は落ち着きつつあるが、次の嵐が東部・中部および北東部に接近中で、今後数日で再び雪が降る可能性があるという。
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米中西部を襲った週末の嵐により、数万世帯で停電が発生している。現地メディアが11月30日に報じた。
ウィスコンシン州では数千世帯が停電中。降雪により、送電鉄塔が損壊したという情報もある。電力会社は氷を含んだ重い雪が電線に積もり、断線や倒木を招いたのが原因としている。
報道によると、ミルウォーキーおよびサウスミルウォーキーを中心に6000件超の停電が発生。これらの地域では多くの市民が雪かきに追われている。
長時間の雪と重みで送電線がたわんだり、枝が折れたりする被害が相次いだ。
一方、週末の感謝祭休暇の終わりとなる旅行ピーク日であったアイオワ州デモイン空港は滑りやすくなった滑走路上で発着が混乱。29日夜にデトロイト発のデルタ便が着陸時に滑走路を逸脱する事故が起きたが、乗客・乗員にケガはなかった。
嵐の影響はミシガン州にも及び、西部地域では湖畔を中心に最大30センチの降雪を記録。多くの教会が礼拝の中止またはオンラインへの切り替えを呼びかけた。
気象当局によると、五大湖地域の雪は落ち着きつつあるが、次の嵐が東部・中部および北東部に接近中で、今後数日で再び雪が降る可能性があるという。地域によっては今季初のまとまった降雪となる見通しだ。
今回の嵐は雪だけでなく「重く湿った雪」の特徴により、電線や木々への負荷が大きく、停電や交通機関への影響につながった。当局は旅行を予定している人や、停電被害に遭った地域の住民に対し、今後の天候に警戒するよう呼びかけている。
