◎米国人は11月第4週木曜日の感謝祭(祝日)に家族や友人と七面鳥を食べ、翌日のブラック・フライデーに買い物をすることを楽しみにしている。
米主要メディアによると、家族や友人と感謝祭を過ごしたい人々の移動が本格的に始まったという。
今週の空港利用者はパンデミック前の水準、またはそれを超える可能性があると予想されている。アメリカ自動車協会(AAA)によると、休暇期間中に自宅から80km以上離れる旅行者は昨年同時期より400万人近く増える見込みで、ガソリン価格の高騰にもかかわらず主要な高速道路では大渋滞が発生したという。
米国人は11月第4週木曜日の感謝祭(祝日)に家族や友人と七面鳥を食べ、翌日のブラック・フライデーに買い物をすることを楽しみにしている。
疾病予防管理センター(CDC)によると、国内でコロナワクチン接種を終えた人は2億人を超えたという。コロラド州のデンバー国際空港でABCニュースの取材に応じた女性は、「私はワクチン接種証明書を持っています」と嬉しそうに語った。
しかし、米国の直近1週間のコロナ新規陽性者数は1日あたり約10万件まで増加し、ミシガン州、ミネソタ州、アリゾナ州、そしてコロラド州の医療当局は入院患者の急増に直面している。
ジョンズ・ホプキンズ大学の統計によると、直近7日間の新規陽性者数はこの2週間で約30%増加したという。CDCはワクチン未接種者に移動を控えるよう促したが、制限は課していない。
ABCニュースによると、11月19日の空港利用者は220万人を超えたという。また、19日~23日の空港利用者は昨年の2倍以上になり、2019年とほぼ同水準まで回復した。
ニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港からカナダ行きの便に搭乗したクリスチャン・タイタス氏とその家族はAP通信に、「今年もいろいろと我慢してきたので、カナダの家族と感謝祭を満喫したい」と語った。「感謝祭のターキーはメンタルヘルスの維持に欠かせせん。飛行機は危険(コロナに感染しやすい)です。しかし、私は愛する家族と一緒に感謝祭を祝います」
一方、業界1位のアメリカン航空を含む主要航空会社は、先月発生した欠航騒動(1日2,000便以上)のような事態を避けるために人員をかき集めた。
航空各社は先月、一部地域の荒天と航空需要が急速に回復した影響でパニックに陥った。特に、コロナウイルスの影響で数万人規模の人員整理を行った大手の混乱ぶりはひどかったと伝えられている。
アメリカン航空、デルタ航空、サウスウエスト航空、ユナイテッド航空は最近、数千人を追加採用した。航空各社と業界の専門家は、感謝祭期間中の大量欠航は避けられると予想している。
航空アナリストのヘレーン・ベッカー氏はAP通信のインタビューの中で、「航空各社はコロナの影響でフライト数を減らしましたが、業界には混雑を解消できる十分な数のパイロットがおり、より多くの客室乗務員が追加採用されました」と語った。「航空各社を励ましてください。感謝祭は彼らの働きにかかっています...」
アメリカン空港によると、23日の全国の座席予約率は90%以上を記録したという。これはパンデミック前の休暇シーズンとほぼ同水準である。
一方、世界最大のフライト追跡プラットフォームであるFlightAwareによると、全米の24日の欠航数は100便未満だったという。連邦航空局(FAA)も大幅な遅延はほとんど報告されていないと発表した。
アリゾナ州のフェニックス・スカイ・ハーバー国際空港のセキュリティチェックには数百人規模の行列ができた。ターミナルビルも混雑し、多くの利用者が椅子を諦め、床に座った。
飛行機ではなく車での移動を選択した人々はガソリン価格の高騰に直面している。AAAによると、23日の全米ガソリン価格は1ガロン3.40ドル(1リットル103円)で、昨年同時期から60%以上上昇したという。
ジョー・バイデン大統領は23日、ガソリン価格とインフレを抑えるために石油の国家備蓄5,000万バレルを放出するよう当局に命じ、中国、イギリス、日本、インド、韓国もこれに続いた。
米エネルギー情報局によると、国内で9月に消費されたガソリンは1日あたり約2,070万バレルだったという。今回放出する5,000万バレルは2.5日で消費されることになる。
一方、米国のシェールガス生産は低迷しており、エネルギー情報局によると、パンデミック前の1日あたり生産量は約1,280万バレルだったが、現在は約1,100万バレルまで落ち込んでいる。
バイデン大統領、七面鳥を赦す