コロンビア大統領、自身の銀行取引記録を公表、米国の制裁受け
トランプ政権は先月末、ペトロ氏とその妻、息子、内相の4人を制裁リストに追加。米国内で保有する資産を全て凍結し、米国市民および企業との取引を禁じた。
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コロンビアのペトロ(Gustavo Petro)大統領は19日、トランプ(Donald Trump)米大統領に「ドラッグディーラー」と呼ばれたことを受け、自身の銀行取引記録を公表した。
金融当局は今週、ペトロ氏が自身の銀行取引を公開するよう命じたことを受け、2022年から今年6月までの取引明細書を報道機関に公開し始めた。
ペトロ氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。トランプ氏の主張を覆すために明細を公表したと強調した。
トランプ政権は先月末、ペトロ氏とその妻、息子、内相の4人を制裁リストに追加。米国内で保有する資産を全て凍結し、米国市民および企業との取引を禁じた。
トランプ氏はペトロ氏をドラッグディーラーと呼び、麻薬対策で何の成果も挙げられず、左翼ゲリラや麻薬カルテルを放置し、コロンビアだけでなく周辺国の安全保障も脅かしていると非難している。
AP通信は専門家の話しとして、「仮にペトロ大統領が麻薬取引に関与したとしても、銀行明細にその証拠は絶対に現れない」と報じた。
地元のアナリストたちも口座公開に懐疑的な見方を示し、むしろペトロ氏の私生活に関する議論を引き起こすと警告している。
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