◎再選を目指すバイデン氏は正念場を迎えている。
ビル・クリントン元米大統領(左)とヒラリー・クリントン元国務長官(Getty Images)

民主党の重鎮であるビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領とヒラリー・クリントン(Hilary Clinton)元国務長官がバイデン(Joe Biden)大統領を支持し、予定通り、11月の大統領選に出馬するよう内々に求めているようだ。現地メディアが20日に報じた。

再選を目指すバイデン氏は正念場を迎えている。

多くの民主党員がバイデン氏では選挙に勝てないと懸念を示し、選挙戦から撤退するよう求めている。

先週のトランプ(Donald Trump)前大統領銃撃事件以来、バイデン氏に撤退を求める声は高まり続けているようにみえる。

先月のTV討論会で精彩を欠いたバイデン氏は現在、コロナ感染を受け、デラウェア州の自宅で隔離中。オンラインで業務に当たっている。

バイデン氏は職務遂行能力に疑問を示す民主党員に反発し、選挙戦を維持すると示唆している。

ABCニュースは情報筋の話しとして、「クリントン夫妻が内々にバイデン氏への支持を表明し、民主党員に対し、寄付を続けるよう勧めている」と報じた。

それによると、クリントン夫妻は「バイデン氏が選挙戦を維持すると決断したこと」を支持・擁護したという。

ホワイトハウスは撤退を否定している。しかし、多くの現地メディアが関係者などの話しとして、「バイデン氏は近いうちに撤退を決断する可能性がある」と報じている。

報道によると、バイデン氏の選挙キャンペーンを管理する上級スタッフはバイデン氏の自宅で作業に当たっているという。

ABCは上級スタッフに近い関係者の話しとして、「バイデン氏らは献金者、議員、党幹部からの懸念に耳を傾けているが、現時点でそれに同意したわけではない」と報じた。

それによると、バイデン氏の意思は固く、再選にコミットしているという。

最新の世論調査によると、トランプ氏銃撃以来、バイデン氏とトランプ氏の支持率に大きな変化はみられず、その差は1~2%にとどまっている。大多数がトランプ氏リードと報告している。

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