米共和党員 軍用ライフルクリスマス写真で非難の弾幕に直面

◎共和党のトーマス・マッシー下院議員はツイッターに家族写真を投稿し、非難の嵐に直面した。

12月5日、共和党のトーマス・マッシー下院議員（ケンタッキー州選出）はツイッターに家族写真を投稿し、非難の嵐に直面した。

マッシー議員は「メリークリスマス🎄サンタさん、弾薬を持ってきてください🎁」とツイートし、サンタに軍用ライフルの弾薬をおねだりした。

ライフル家族の写真は物議を醸し、ツイッターには多くの反対意見が寄せられた。しかし、保守的なマッシー議員は一部の批判的なユーザーに反論し、火に油を注いだ。

多くのユーザーがミシガン州の学校で発生した銃撃事件を引用し、「保護者は銃を厳格に管理しなければならない」と批判した。

ミシガン州の学校で11月30日に発生した銃撃事件では学生4人が射殺され、7人が負傷した。容疑者のイーサン・クランビー（15歳）は父親の銃を使ったと証言している。

事件後まもなく、当局はクランビーの両親も過失致死傷罪で起訴した。両親は容疑を否認している。

2018年のフロリダ州マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校の銃撃事件で娘を失ったフレッド・グッテンバーグ氏は、マッシー議員のツイートに娘とその墓石の写真を返信した。この銃撃事件では生徒と教師合わせて17人が射殺された。

ダグラス高校の事件で息子を失ったマニュエル・オリバー氏は5日、CNNニュースのインタビューの中でマッシー議員のツイートを「史上最悪」と呼び、非難した。

主要な共和党員もマッシー議員を非難した。

イリノイ州選出のアダム・キンジンガー下院議員はマッシー議員を「フェチ」と呼び嘲笑した。

ドナルド・トランプ前大統領の選挙チームで活動したアンソニー・スカラムチ氏は、「来年の中間選挙では別の共和党候補に資金を提供する」とツイートした。

しかし、一部の銃規制反対派はマッシー議員を擁護した。

ワシントンD.C.議会議事堂に銃を持ち込むと宣言し物議を醸した共和党のローレン・ボーベルト下院議員は、ライフル銃を「クリスマスカード」と呼んだ。

マッシー議員は憲法修正第2条（人民の武装権）の支持者であり、今年放送されたインタビューの中で銃撃事件は今後も続くだろうと述べ、銃規制に反対し続けると共和党有権者に誓った。

マッシー議員は昨年、ウィスコンシン州ケノーシャの銃撃事件で民間人2人を射殺したカイル・リッテンハウス氏を擁護していた。リッテンハウス氏は先月、全ての罪状で無罪評決を勝ち取った。