◎IT大手アリババと百度集団(バイドゥ)の株価は12%以上下落した。
2022年10月23日/中国、北京の人民大会堂、習近平 国家主席と政治局常務委員(Ng Han Guan/AP通信)

米証券取引所で24日、中国企業の株価が続落した。

投資家たちは3期目を迎えた習近平(Xi Jinping)国家主席が「経済成長を犠牲にしてゼロコロナ政策を続けるのではないか」と懸念している。

IT大手アリババと百度集団(バイドゥ)の株価は12%以上下落した。

習主席は先週の党大会でゼロコロナ政策の効果を強調し、感染者が確認された地域に対する厳しいロックダウンを継続すると示唆している。

あるアナリストはツイッターに、「中国は経済成長とゼロコロナ政策の間で揺れ動いている」と投稿している。

ニューヨーク証券取引所では中国株の投げ売りが相次いだ。アリババの株価は52週ぶりの安値をつけ、12.5%安となった。

インターネット検索大手バイドゥは12.6%、ソーシャルコマースの拼多多(ピンドォドォ)は25%近く下落した。

習主席は1週間にわたる党大会後、政治局常務委員を発表し、歴史的な3期目をスタートさせた。

一部の専門家は「ゼロコロナ政策が多少緩和されるのではないか」という楽観的な見方を示していたが、習主席は緩和の可能性も見通しも示さなかった。

アジア最大の金融都市である上海市のロックダウンは中国経済に大打撃を与え、そこで生活する市民2000万人以上を危機的状況に追いやった。

PAグループ傘下のビー・エヌ・ピー・パリバ・アセットマネジメントのアナリストはSNSに、「中国経済はコロナ規制、不動産市場の低迷、輸出の鈍化など、複数の逆風にさらされている」と投稿している。

別のアナリストは、「習指導部はゼロコロナ政策に対する国内の圧力に引き続き直面すると予想される」と指摘した。「国民はコロナにウンザリしています...」

24日に公表された最新の統計によると、中国の7月から9月の経済成長率は予想を上回ったものの、コロナの感染再拡大や不動産市場の低迷は続いており、消費は依然として弱く、マイナスの兆候が見られた。

香港と中国の株式市場は25日、前日の売りを回収する動きが見られた。

香港のベンチマークハンセン指数は24日に6%以上、上海総合指数は2%下落した。

2022年4月24日/中国、上海の通りを消毒する当局者(Getty Images/AFP通信)
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